先日、茨城県稲敷市に講演で行ったときに、養豚の鹿熊さんが「レンコンと豚肉送るからさ」と言ってくれていたのが届いた。ロースとヒレは早速トンカツにして楽しんだが、荷物の中に豚の挽肉とレンコン用の鬼おろしが入っていたのだ。
「レンコンハンバーグを作ろうとすると、普通のおろし金じゃレンコンがトロトロになり過ぎちゃうから、鬼おろしじゃないとちょうどいい粗さにできないんだよ。それ使いな」
ということだった。
そういえば、鬼おろしは持っていなかった、、、
栃木県であれば、鮭の頭と酒粕と、そして鬼おろしで粗くおろした大根を煮込んだ「しもつかれ」という名物料理がある。そして、茨城県ではレンコンバーグとこんこん汁、というわけだ。
「こんこん汁」とは、稲敷の農家のお母さん達の料理コンクールで遊首相を獲った一品で、具だくさんの味噌汁の主役が、鬼おろしでおろしたレンコンというものだ。実は先日の講演会場でいただいてから「こいつぁうまい!」と感動して、後日自宅でも試したのだけども、通常の目の細かいおろし金しかなかったので、ドロリとしたペースト状になってしまった。ま、それでも十分に美味しかったのだけど、鬼おろしにしたレンコンのみを具にした味噌汁を作ってみたら、実に実に実に素晴らしい!
レンコンのでん粉質で少しとろみがつき、そして粗くおろしているが故にサクサクという繊維感も感じることができる。
最近、レンコンを買う家庭も少なくなっていると思うけど、実はこれほど使える食材も少ないと思う。だって、乱切りにして塩ゆでするだけで、ホクホクサックリと美味しいホットサラダになる。きんぴらにしても旨い。
そして、この偉大なる脇役野菜のレンコンが主役を張るのがこれだ。
鬼おろしレンコンと鹿熊さんの豚挽肉を一対一分量で、粗く刻んだタマネギと共に捏ねたハンバーグ。
実はうちの嫁さんのハンバーグは旨い。豚肉だから、あっさりめに仕上がり、レンコンの味を楽しむことができる。
それにしても
鬼おろしというちょっと怖い名前だけれども、この道具は実に使いでがある。ここしばらくは、いろんな素材を鬼おろして楽しもうと思ったのであった。
鹿熊さん、どうもありがとう!
明日からまた出張の日々。愛媛一泊、盛岡日帰り、茨城日帰り、そして十勝日帰り。連絡とろうと思っている方は、メールでお願いします、、、