昨日、講談社から連絡があったのだけど、「日本の食は安すぎる」が6刷り目を迎えたらしい。毎月膨大な新書が出る中、ここまでくるのは結構いい線いっているとのことだった。ありがたいことである。
本当は次回作に着手していなければいけないところだが、その余裕が全くない日々を送っている。ちなみに次に書きたいと思っているのは、、、
「ほんとうの食のねだん」
というものだ。
「日本の食は安すぎる」と書いたけれども、「それじゃあ、いくらくらいならいいんだよ!?」という疑問を誰もが持つはずだ。
いまどき、食べる人が安心できる、まっとうな内容の食品を生産・製造するのには、最低でもこれくらいはかかるよ、という「ねだん」。つまりそれを下回っている場合は、
「ちょっと製造方法がおかしいんじゃない?」
とか、
「販売業者が不当に安くしすぎて、生産者を追い込んでるんじゃない?」
というようなことを推測するバロメーターになる。そんな指標となるものを創りたい。
この企画、実はとっても難しい。なぜなら為替レートなどによって日々、食の基準価格が変わるからだ。だから、ある時点に固定して考えるしかないのだ。
米、麦、大豆、野菜、卵、肉、牛乳、豆腐、納豆、調味料、、、
いろんなものが作られる際の「最低でもこれくらいはするはずだぜ」という価格ラインを明らかにしていきたい。
が、しかし。
残念なことに、現時点で出版のオファーをしてくれている出版社さんに話すと、「んー スゴイ内容ですけど、今回はちょっと難しいので、もう少し砕けた内容にしましょう」ということになってしまい、いまだ企画として成立していない。残念、、、
12月中旬以降、次回の本の内容について、出版社さんと詰めていくことになる。一社くらい、「それ、行きましょう!」というところが現れていただければなぁ、と思ってます。