いよいよ来週、全国の納豆業者さんが集まる会合で講演をする。講演前の午前中は、全国60メーカーの納豆をずらりと並べて品評会をするという。全品を一粒ずつ食べて廻って評価するというこの恐ろしい企画に、僕ももちろん参加する(笑) もう納豆観るのもイヤになっちゃうらしい。
その会の方々が、毎月素晴らしい納豆を送ってきて下さる。今月は宮城県の川口納豆さんだ。
経木ではなく 、納豆の鮮度・品質が保持される特殊な紙を使っているらしい。しかも「村松博士製法」という特殊な製法だという。調べてみたら盛岡高等農林学校(現岩手大学農学部)で教鞭ととっておられた村松舜祐さんだという。納豆に関する様々な発見および開発を行った人らしい。なんと僕の大好きな納豆・豆腐メーカーである太子食品の先代社長もこの製法で始めたらしい、、、
そんな村松博士製法で醗酵したのがこれら納豆である。
これがレギュラー製品。中国産大豆とのことだが、実はこれが非常にバランスのよい味だった。送ってきてくれた5ラインナップのなかで最も美味しいと思ったのがこのレギュラー品であった。
北海道産鈴丸大豆。しっかりした噛みごたえを残した 納豆だ。美味しいが、少しツンとした美人という印象。
カナダ産中粒大豆は、どちらかというと大味に感じた。やっぱ僕は通常のレギュラー品が最も醗酵も廻っており、美味しいと感じた。
納豆は、まず裏を返して、菌による醗酵が全体に廻っているかを観るべし。そして、何もつけず、かき混ぜたりせずに一口味わうべし。納豆は芸術品である。そう教えてくれたのは、大力納豆の坂詰さんである。これについてはまた書くこともあるだろう。
とにかく川口納豆、この紙の包みも含め、気に入りました。ご馳走様でした!