今年で3年目になるアグリフードEXPOというイベントが、ビッグサイトで今日と明日の二日間開催されている。ビッグイベントになってしまったFoodexなどよりもちょっとだけ土くさい、いい感じの農業生産法人などが集まるイベントだ。
アグリフードEXPO2008
8月26~27日
http://www.exhibitiontech.com/afx/
このイベントも、最初の頃は各地からおそるおそる参加したという呈の出展者もすごく場慣れしていない感が強くて、それが逆に新鮮でいい!という感じだった。けど3回目にもなると、みな見せ方を工夫してくるものだなぁという感じだ。今日、ささっと歩いて、顔なじみを訪ね歩いてきた。一般の人も入れるので、行ってみるといいと思う。僕の「日本の食は安すぎる」に掲載させていただいたところがかなり多く出ており、試食させてもらえるしね。
※会場内は「写真撮影禁止」という札が出ていた。不思議に思って事務局にいって、写真撮影の許可を願ったところ、「各ブースの人から許可を得ればOK」とのことだった。本エントリに掲載する写真はすべて撮影許可をもらって掲載するものです。
■青森県の常盤村養鶏農業協同組合(トキワ養鶏)
青森のトキワ養鶏は、僕の本でもかなり関心を持たれる率の高い産地だ。物は何かというと、、、
そう、飼料用米の玄米を食べさせた卵、「玄米玉子」である。数日まえに朝日新聞の生活面に掲載されたので知っているひとも多くなったと思う。朝日の記事を書いたのはNさんという女性で、ここのところよく取材先でニアミスする、実によく勉強されている方だ。
しかし常盤村は玉子だけではない。養鶏・養豚、そしてそれらから出てくる糞尿を肥料化し、野菜や果物まで栽培している。しかし最も秀逸なのは、ハムソー、ベーコンなどの畜産加工品だ。 現在でもコープなどで販売されていると思うが、ここのベーコンやハム、ソーセージは文句なしで素晴らしい。合成●●●といったものをほとんど使わずに、実に美味しい商品を生み出している。現在、全国の夏場の気温上昇が激しい中、東北とくに青森の優位性はこれから高くなってくる。畜産においても、野菜栽培についても、稲についてもだ。これからのトキワ養鶏は見逃せない。 この方が常田さん。つい先日あったばかりだから、顔を合わせて笑ってしまった!
■JA日向 みやざき地頭鶏生産部会
宮崎県は入り口近くに大きなブースを構えているが、その一角に、JA日向の大堀さんがみやざき地頭鶏(じとっこ)のブースで出張っている。 ここの地頭鶏については過去ログご参照のこと。
https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2008/04/ja.html
地鶏品種であるみやざき地頭鶏は、胸肉が圧倒的に旨いのが特徴。もれなく胸肉のタタキを試食できるので行ってみよう。
■ひまわり乳業(高知)
さて、
今回このイベントに初出場のひまわり乳業。過去、週刊アスキーで採り上げたとおり、ここはノンホモ・パスチャライズ牛乳を中心に生産する、四国の乳業メーカー。山地酪農も支援しており、低温殺菌の方式として、日本では珍しい連続殺菌法をとっているので、非常に美味しい牛乳製品がうみだされる。そして、その生乳で造るヨーグルトが実に美味い!
とりあえずこのひまわり乳業のブースにきたら、「不思議なヨーグルト食べたい」といってみるといい。何がすごいのかというと、おそらく日本では珍しい「ノンホモ・パスチャライズならではのヨーグルト」なのである。なにが違うかは、こうご期待。かなりビックリすると思うゾ。
この方(黄色いジャンパー着ている人)が社長の吉澤さん。ぜひ声をかけてあげて欲しい。
■静岡県 ネクト(お茶)
静岡県の農業法人協会の合同ブースでは、懐かしい顔が多くて立ち去りがたかった。静岡市内のお茶生産組合「ネクト」は、オンラインショップのページの立ち上げに携わったところだ。
べにふうきは、様々な健康効果がささやかれる特殊なお茶。試飲もできるので立ち寄ってあげて欲しい。
■静岡県 富士宮市 青木養鶏
オフ会参加者にはもうおなじみ、「駿河シャモ」を生産する青木さんである。
実は青木さんは静岡県の農業法人協会の会長さんなのであった。今回は駿河シャモではなく銘柄鶏の出品だそうだ。試食してみよう!
■六星 (石川県)
過去、かぶら寿司のエントリで書いたことがある、コメ主体の生産者組織が株式会社となった「六星」。就農塾をやったときに、新規就農ブログを書いてもらったタケが所属している。元気にやっているようで、パンフにも写真が載っていた。 石川は米どころ。もち米かと間違われることが多いというほどにモチモチした食感のコメをわっぱ飯に加工したものが今回の目玉のようだ。たしかにもちもち感強し!旨い!
■ポークランド 小坂町
秋田県と岩手県の県境にある町・小坂町。ここは養豚が盛んなことと、そしてホルモン幸楽の支店があるので僕は数回足を運んでいる。ポークランドは、農水関連の調査で行かせていただいているが、「桃豚」ブランドでイオンなどに出荷している優良な養豚企業だ。
■大分乾しいたけ
ここはできれば避けて通りたかった、、、
シイタケを持ってにっこり笑っているSさんは仕事のクライアントさんである。すみません、原稿かけてなくてゴメンナサイ!
■木次乳業
これもまた僕の本を読んでくれたひとならなるほどと思う、木次乳業。おなじみ加納さんである。島根でお会いするよりも、東京の催事で会うことの方が多い(笑)
1月31日には、この木次乳業の育てるブラウンスイス種の乳牛の肉を、他の和牛と食べ比べる会を開催する。関心のあるひとはどーぞ。
■りぞねっと (米粉麺)
最後に、いま評判を呼んでいる米粉製品だ。以前、山形県の高畠にて農協青年部に対する講演をしたとき、「これ、食べてください」ともたせてもらった米粉麺。それを造っているのがこの高橋さんだ。
堂々たる風格だが、実に思い切りと商才をもつ人だ。なにせ、いま彼のリゾネットでの米粉麺販売は絶好調。
この汁なし担々麺が実に美味いので、試食させて貰うといいだろう。
米粉麺にも、発芽玄米を使ったものなど様々なバリエーションがある。米粉パンもふくめ、今後の利用の方向性は実に広い。
ということで、見所いっぱいなアグリフードエキスポ。もし覗きに行くなら、声もかけてあげてくださいませ。