すでに各メディアで報道されている通り、ウィルコムが凄まじいマシンを発表した。PDAやスマートフォンなどの、「携帯以上、パソコン未満」と言うべき端末とは一線を画したものだ。何といってもこのマシン、WindowsVistaが動く。つまりPCである。HDDも40GB搭載されている。それなのになんと470 g。そして、ウィルコムが誇る、差し替え式のW-SIMを刺せば、定額で高速なインターネット通信ができるということに留まらず、OSの起動状態にしておけば、通話も可能だという。これまでになかったタイプの利用シーンを考えることができる、超弩級端末だと思う。
ちなみに何回かこのブログにも書いたけれども、僕は熱烈なウィルコムユーザーである。携帯電話は、友人のを使っているだけで頭が痛くなるので「これはヤバイ」と思い、自分で契約して使ったことは一切ない。現行のPHSはご存じの通り、電磁波の量が1/20程度で、病院内でも通信端末として使用されているほどである。
僕が携帯電話の番号を聴かれた時に「えーっと、070の、、、」と言い出すと、必ず言われるのが、
「なに、まだPHSなんか使ってるの?」
という台詞だ。そのあとに「ホントに繋がるの?」という言葉がくるのが通例。しかし、そういう人の99%(あえて100%とは言わないが)が、実際にはPHSを使ったことがないか、もしくは初期のPHSしか使ったことがない人だ。
ウィルコムのPHS網は、人口カバー率はすでに99%である。つまり、都市部であれば日本全国で繋がる。ただし、携帯電話のようにどでかいアンテナで数万人が使えるような電波をドカーンと出す方式ではないため、人が住んでいない地域は基本的に難しい。だから、僕がよく行くような、地方の農村地帯で、日中だけ人が作業しに畑に入るというような場所では繋がらないことが多い。でも、それは特殊ケースだ。
それに、通話品質は固定電話以上によい場合が多い。それは使ってみればわかるはずだ。ずっと長い間、携帯電話の音声品質には我慢ができなかった。
そして、ネット接続性能。よくドコモやauなどで数メガバイトという早さを書いているけれども、価格と安定性を考えると最も実績があるのはウィルコムでしょう。
なんでここまでオイラがウィルコムを応援するかといえば、世の中にもっとPHSユーザーが増えれば、もっとサービス内容が佳くなるはず→自分のためになるからであり、そして食い倒れ日記の古くからの読者である喜久川社長のことが大好きだからである。
これまでも、他のウィルコムファンの方々には「あれは反則だろう」といわれた、初代W-ZERO3に本格的な塗装で食い倒れロゴをあしらった、通称「シャアぽん」を覚えておいでだろうか。
今だから言うが(前にも書いたかも知れないが)、これは僕のブログ読者の某携帯電話塗装会社の方が「塗ってあげますよ」と、ご厚意でやってくれたものだ。ちなみに初代期以降のW-ZERO3は、表面加工の関係上、こんな抜本的な塗装はできない状態らしい。残念ながら最近はこの初代マシンは使っていないのだけど、このマシンは永遠にとっておくこと確定である。
その後、W-ZERO3[es]、そしてアドバンスドesこと”アドエス”も所有し、使っている。もちろん今回のD4も、出たら真っ先に使うぞ!と宣言するつもりだが、、、
それ以外にも、もう少ししたら面白い発表をさせていただくので、楽しみにしてもらいたい。それは、、、
「ウィルコム端末を使った農業アプリケーションの開発」
である。
ここ2年ほど、W-ZERO3を使って農業関連のアプリを動かすことができないか?という実験をやってきたことは過去ログでも既報済みだ。
長島農園プロジェクトと銘打ち、長島農園の勝美君に、栽培履歴情報をW-ZERO3を用いて記録してもらうということをしてきた。
栽培履歴とは、農産物をどのように栽培したかという記録のことだ。どんな種子をどこに蒔き、肥料は何で、農薬は何をいつどれくらいかけたということを記録・記帳するものだ。長島君は農協には属さないので、独自でこうした情報を記録する必要があり、これまでは紙ベースのものや、PDA(なんとCLIEだ!)を駆使してきた。けれども、今後のことを考え、きちんとデータとして残すことができるものが欲しいということで、共同プロジェクトと銘打って始めたのだ。
まず最初の段階では、W-ZERO3をインターネット端末として用い、農作業の栽培履歴を採ることから始めた。
画面がちょっと汚くなってしまっていると思うけど、これはWebアプリケーションとして動作する農薬情報の記録・判定システムだ。あるプロジェクトで開発されたシステムを試験利用させていただいた。
結果、もちろん完全に動作するのだけど、Webアプリを動かすということになると、初代W-ZERO3ではレスポンスが遅いね、ということになった。というのは、ブラウザを用いたネット越しでのやりとりになるので、きびきび動かないということだ。
この辺は通信速度と端末の動作スピードの双方が進化すればOKになるとは思うのだが、初代機の時点では難しいね、ということに相成った。
ならば、、、W-ZERO3上で動くネイティブアプリケーションを開発してしまおう!ということになったのだ。幸いなことに、昨年度はがむしゃらに働いたので、少しばかり利益が出そうになったので、プログラムを製作することにした。今、テスト中なので、もう少ししたら公開する。
公開する、というのは、フリーソフトとして配布するということだ。これについては、僕の夢だったのだ。夢というのは、、、
農業版のOFFICEとも言えるようなソフトウェアを、世に出したいという夢があったのだ。もちろん僕はプログラムを書くことはできないけど、そのプロデュースをしてみたいと常々思っていた。
今回作成中のシステムは、PDA業界では超・有名な方に開発を委託している。それもご本人の了解をいただいたら発表したいと思うが、もの凄い方だ。仕組みとしては、W-ZERO3(これまで出ている全シリーズで動作する)上で農作業の記録を行い、それを母艦PCに接続してシンクロすることで、エクセルで管理することができるデータベースにするものだ。もちろん、記録したデータは、品目ごとに栽培記録データを印刷するなどが可能である。
いやー 一度言ってみたかったのですよ、「日本初」という言葉を!でも、日本初じゃなかったりして、、、
ま、初じゃないかもしれないけど、W-ZERO3上で動く農業アプリケーションソフトを、もうすぐ公開します。それも、フリーソフトとして公開します。周りに農業関係者がいたらぜひ教えてあげてくださいね。
ということでウィルコム頑張れ!次世代型PHSにも期待してるぞ!