食品関連の最大のイベントといえるフーデックスが最近、単なる社交の場みたいになってきてしまって居るなぁという気がするのだが、スーパーマーケットトレードショーは「こだわり食品フェア」を併設しているせいか、おもしろい出展がちらほらみられた気がする。そこかしこに知っている人がいるのには笑ってしまったが、、、
富士宮オフ会でお世話になったお肉の卸・小売の「さの萬」さん。
なんとこの社長、アメリカやEUではおなじみの、牛肉をドライエージングする設備一式を輸入し、現在その施設でエージングさせた牛肉を試行錯誤中という。来月、試食会があるので、楽しみなのだ。うまくいけば、ピータールーガーのようなステーキができる?いや、日本の黒毛和牛では脂がくどすぎて期待できない。肉にもともと旨味が蓄積されている短角牛にこそ、このドライエージングがビタッとはまるはずだ。
こちらは味噌の「はるこま屋」の五月女さん。
この五月女さん、沖縄の石垣島にはまりまくってしまい、石垣に住むために仕事を創ろうと、なんと一頭丸ごとの石垣牛でカレーを作るという暴挙に出てしまう。
これがその石垣カレーだ。
これが、、、強烈に旨い!
しかも、化学調味料や保存料など一切無添加である。これについてはまた今度レポートしたい。実は部位ごとに分かれたこのカレー一式をいただいて食べたのを、まだブログに書いていないのである。
そのとなりには、これまたおもしろいものが出展されていた。
バーガリンという、つまりマーガリンの代替品である。
聴いたことがある人も多いと思うが、トランス脂肪酸という、人間の体を害をなす物質がある。マーガリンやショートニングといった植物由来の脂を固形化させた製品に含まれていることが多い。EUやアメリカでは極めて危険視され、必ず食品そのものに表示されるようになったものだ。このバーガリンはトランス脂肪酸を1%以下しか含まない、安心できるものだという。
そのお近くには、やっぱり居た!
飯尾醸造の社長と番頭・秋山さんである。
この夜じつは飯尾醸造の若旦那見習いであるあきひろくんと飯を食べたのだが、昼は社長さんと邂逅というわけである。
こちらはビール。なんとシメイの生樽があるというので、呑ませていただいた。グレートに旨いじゃないか、、、アンカースティームもあったので呑ませていただく。
「どちらのプレスの方ですか?」
と尋ねられたのは、ばかでかいストロボ付きのE-3で写真を撮っていたからだろう。残念ながらプレスではないのでした。紛らわしくてごめんなさい。
東京都のブースにいくと、居た居た、孤高の納豆野郎、登喜和食品の遊作社長ご夫婦である!
この日はテンペ粥の試食と、テンペそのものの試食をしておられた。テンペは健康食品と受け取られがちだが、ちゃんとした製品は実に旨い! このお粥が実に旨いのである。
社長とご婦人みずから切り分ける生テンペは、主婦らしき一団がきゃーきゃー言いながら試食されていた。
話題の宮崎ブースにはなんと特産の日向夏(ひゅうがなつ)と唐辛子をホットチリソースにした、その名も「ヒューガラシ(日向辛子)」が置いてあった。
仕事で関係しているハセガワさんのご厚意で、一本いただいて帰り、早速納豆にかけて食べてみたが、日向夏のあの華やかな香りと唐辛子の辛さがたまらない世界観を生んでいた!なかなかに美味である。
ほかにも、八木澤商店の光枝さんや、木次乳業の加納さんなどにも再会。
なんか、地方のすばらしいメーカーさんが、どうどうとスポットを浴びる時代になったんだなと思う。
楽しかった!