うぎゃー 書くぞ!
やっぱり帯広なんである。とある取材にて一泊二日。というか、前泊~翌日午後帰りという超・過密スケジュールだが、そうはいっても最大限に楽しまなければイカン!
ということで最大限に楽しむべく夜を最大活用したのである。
空港から帯広駅前、ホテルパコへチェックイン。「パコ」ってなんだ、ラブホか?と思われるかもしれないが、れっきとしたビジネスホテルである。帯広駅から徒歩3分、そして大浴場付き。なぜか、いつも同じみのJA幕別の用事で訪れると必ず「じゃあ、パコとっとくわ」と指定されてしまうので、僕ももうここしか泊まらないみたいな感じなんである。
で、まずはオフクロの味的最強居酒屋「かかし」にて乾杯。
引き戸をあけると女将さんが「あらぁ~いらっしゃい!」と迎えてくれる。
ここは週刊アスキーの連載「旅三昧」の帯広編で取材させてもらったのだ。二階に上がると、もう顔見知りになったおばちゃんが、「大女将がね、さっきまでヤマケンさんにあいたいって待ってたんだけどね、、、ついさっき、戻っちゃったのよ」。ああ、この店の大女将はアイデア料理を数々生み出した名物お母さんなのだ。残念。
ニシンの切り込み、旨し!
ニシンの身を麹でつけ込んであるのだろうか、実に実になれてて最高の酒のアテである。
これぞ大女将が生み出したオリジナル料理、「雪とら」。短冊より太めに切った切り餅を高温で揚げたものに、大根おろしを大量にかけてある。それだけ?と思われるかもしれないが、実に旨いのダ、、、秘密があるに違いない。
真つぶ貝刺身。コリコリ美味しゅうございます。鮮度が違う、、、
ほっけ! 都府県で食べるほっけとは塩加減の浅さが違う!
同行した取材スタッフも「東京の居酒屋と味が違います!」と興奮。
本物のししゃも。雄と雌一匹ずついただく。味も香りも全く違うのである。
と、この辺でJA幕別の岡坂さん、ノムさんコンビから連絡が入る。
「早くでてこいよー 「鳥せい」でまってるから」
おおっと「鳥せい」か!
ここには一度入ってみたかったのだ。
鳥せい 帯広中央店
帯広市西1条南10丁目
0155-23-8989
「若鶏の鳥せい」は、北海道の十勝を中心に30店舗を展開するチェーンだ。たしか富良野でもみかけたとおもうんだけど、Webをみると十勝と札幌、釧路管内だけのようだ。あれは幻影か?
十勝の札内で若鶏を飼育しているようだが、Webをみるといろいろおもしろい。配合飼料にヨモギや海藻類など混ぜているらしい。ちなみに若鶏というのは一般に、ブロイラーのオスを指す。ブロイラーのオスは急激に大きくなるため、50日以上を超えて飼いすぎると足の骨が折れてしまうくらいに成長することもある。そのため、45日以内に早めに出荷するのを「若鶏」と称するということだ。
まあそれはともかく岡坂さんノムさんコンビとご対面。
なんだかあまり懐かしい気がしない、、、のも当然で、最近はだいたい3ヶ月ごとに会っている気がする(笑)
鶏精肉の焼いたものをむしゃむしゃたべると、看板通りあっさりした味。
「あのなあヤマケン、俺たちにとっちゃぁこれがケンタッキーの代わりなんだよ。でもな、ケンタッキーよりうめぇぞ!この唐揚げくってみろや」
むむ、確かに旨い!
なんの変哲もない唐揚げなのだが、若鶏特有のあっさり感に合う、軽い揚げ衣である。
「旨いだろ。けどな、ここで一番旨いのは、炭火焼きなんだよ。」
といって間髪いれず出てきたのが、若鶏の半身がまるごとこんがり焼かれたものだ!
この写真だと半身丸ごとに見えるが、実際は骨付きモモ、胸肉、手羽先の3ピースに分かれている。
これがたしかに実に旨い! 鶏肉のうま味というのは、70日以上飼育しないとアミノ酸として発生しないので、50日以下で出荷してしまうブロイラーは「うま味のある鶏肉」にはなりえない。その分、塩をきっちりして、水分を脱水できる調理法、たとえばあぶり焼きなどにすれば美味しいものになる。この鳥せいの炭火焼きは、じっくり直火で水分をぬいているようで、ほどよい凝縮感が感じられて美味しいのである。それに鶏の素性がいいようで、肉の繊維が気持ちよく歯に伝わってくる。
いやーなかなかナイス。
「しっかしヤマケン食うの早いな、相変わらず」
といわれながら店を出る。そして向かうのは、、、
なんと「鳥せい」のすぐ隣にある「吟寿司」である!このブログを前からごらんの方であれば説明するまでもないだろう、牛トロ寿司の店である。まだ知らない人は右上の検索窓で「吟寿司」で検索どーゾ。
吟ずしにて取材スタッフとまた合流。いいかげんみな腹一杯になっている。僕もこの時点で「かかし」での酒のアテ類と、若鶏一羽分くらい平らげてるから、ちょっとツライ。けど、ちょっと寿司をつまみたいという気持ちがみんなにあるのだった。
しかし、、、実際にはここから怒濤の金ちゃん責めが来たのである!
「じゃあ、ボタンエビは二種類食べてもらおうね。本物と、ちょっと落ちるものがあるんだよ!」
ええ?ボタンエビって種類があるの????
といいつつまずは〆鯖。
脂ののった甘めの酢に〆られた鯖が、ふうわりと溶ろける、、、
そして問題のボタンエビ。
しっぽの色の濃い左側のが「本物」だそうだ。
しかし、、、
「本物じゃない方でもむちゃくちゃ旨いんだけど!」
ほんとだ、、、いつも都内で食べてるボタンエビよりは確実に旨いのだ。
で、「本物」の方は、、、
なるほど、食感と味の細かさが、こちらのほうが上である。ただ、「別物」の方もそれほど落ちるわけではなかった。ていうかどっちも旨いよ~ん
シャコは残念ながらメスの卵いりのみ。
これに加えてオスが実に旨いのだ。次回は絶対にオスがある時に来たい。
そして、、、この時期の北海道といえばコレしかない!
真鱈の白子、「まだち」だ!
「ひゃー 溶ける!旨い!」
という声を尻目に、岡坂さんが「金ちゃん、あれ、食わせてやるかぁ」と。
金ちゃんも「ん、 そうだねぇ 普通は絶対に出さないんだけどね」
といって、まだちを網に載せてあぶり出した!
「炙りマダチ」である。
これは、通常に頼んでも出てこないそうなので、ご容赦ください。どうすれば出してもらえるのかは、わかりません!けど、こいつは、、、グレードの高いベシャメルソースに、濃厚なフュメ・ド・ポワゾンを加えたかのような、活性化したうま味となめらかさの合体物である!ものすごく旨い!
これを食べるために、この冬また帯広に行きたい、、、
そしてようやく牛トロ寿司に行き着くのである。
もう何も言うまい。
そして牛トロ巻き。
生いくら。
そして、牛トロ、ウニ、イカ、かんぴょうなどが入るオールスター戦、牛トロ太巻きである。
なんと驚いたことに、「もう腹一杯です」といっていた取材スタッフが全員ここまで一緒に平らげる!
それだけすんなり入ってしまう寿司だったのである。いやー吟寿司はやっぱり旨い!
吟寿司を後にして、取材スタッフの皆さんは明日の仕込みのため、ホテルへ。
俺は帰れない、、、
いつもの「五番館」ビルにて、ノムさんのコブクロ熱唱。
さて、〆の〆に(よく食うな、俺!)以前書いた、五番館ビルの横にあるローヤルプラザビル一階にある、カレーが旨い立ち食いうどんやさんに行こうとしたが、残念ながら店じまい!
「おう、じゃあパコの近くにあるもう一軒の方にいくべやー」
ということで、おそくまでやってる「いち庵」へ。
もちろんオーダーは
「天ぷらカレーそば月見」である。
ここのおばちゃんがなかなかのくせ者で、最初のオーダー時に4回くらい「カレーそばに天ぷらのっけて、卵もね」と言ってるのに、「はいよ」と出てきたのは、ごらんの通りただのカレーそばであった(笑)
気を取り直してこちらが「天ぷらカレーそば月見」。
こちらの天ぷらはミニサイズ。これらをドロドロに混ぜてたべるのである。
ほっとする味だった、、、
食い過ぎの夜、終了。
そして翌日!
快晴の中、取材は順調に進んだ。おかげで昼飯はきっちりと、取材先の近所にあるインデアンカレーである。
オーダーはもちろん、帯広インデアンカレーで最も高いメニューとなる「シーフードカツカレー」である。
何度も言うけど旨い!
東京のカレー屋とは食材のレベルが違うのだろうか。シーフードカレー大好きである。
午後2時、取材を終え、3時半の飛行機に乗るため、急いで帯広空港へ向かう。
が!
その途中でセイコーマート発見。セイコーマートといえば、、、
出た!
ハセガワストアのやきとり弁当!
豚肉だけどもやきとり弁当!
これを食わずに帰る訳にはいかない。
これもぜひ都内のコンビニで実現して欲しい弁当で、その場でオーダーを受けてから、肉を焼き始めるのである。焼き上がったら甘辛ダレにどぽっとつけて、のりをしいたご飯の上へ。
私腹、いや至福の時である。空港に向かう車中でごちそうさま。
実はこのほかにもセイコーマートはサンドイッチが旨い。ので2つ買う。
さらに、サンドイッチといえばマスヤの白スパサンドを買わずには帰れない、、、ので、空港に着いてからゲット!
そんな帯広行でした。
えーと
本エントリに出てきたのは、すべて一泊二日内での出来事でした(笑)
撮影はすべてオリンパスE-3 レンズは12-60mmSWD。フラッシュは持って行ったけど一切使わなかった。暗めに写ったものはSilkyPixでトーンカーブを使って露出補正。換えのレンズも持って行ったんだけど、マイナス10℃を超える寒さでは、レンズ交換などできないということがよーくわかったのである、、、