しばらく前に東京バルバリで飯を食べていたら、後ろで会計を済ませていた人から声をかけられた。
「やまけんさんですよね? 私は島根県で津田かぶという食材を使って漬け物を販売しているものです。いま、日本橋三越前にある島根県の物産館で展示販売のために上京しているんですが、もしお時間があればいらっしゃいませんか?」
津田かぶは伝統野菜の一種で、近江野菜の日野菜(ひのな)カブが持ち込まれ、伝えられている内に島根県独特の形質に変異したものと言われている。これを契約栽培農家から買い受けて様々な漬け物にしているのが、その声をかけてくれた宮本さんの会社なのだそうだ。
早速翌日、お料理ジャイアンといっしょに島根県物産館にうかがった。津田かぶの浅漬け、糠漬けは実に旨かった! 元来カブは旨い野菜であり、僕は大好きなのだ。
「やまけんさん、津田かぶをお送りしますから、いろいろお試しください!」
「おーーーー しかし最近料理している暇があまりないんで、どうせなら東京バルバリに送ってやってください。」
とお願いしていたら、なんと東京バルバリと僕の事務所双方に送っていただいてしまった!
津田かぶは鮮度保全のためか、先っぽが切り落とされた形。おそらくひげ根部分が長く、そこから劣化することが多いんだろう。日野菜よりも太く大ぶりな外観。そして、、、非常に魅惑的な色なのである!
いろいろと料理を試しているところなのだけど、あまりに美しいので、写真作品風に仕上げてアップしておきます(笑)
この漬け物、冬の限られた期間しか手に入らないらしい。宮本さんの会社は積極的に情報を出しながら販売をしているようなので、関心のある方は訪れてみて欲しい。
■津田かぶどっとこむ
http://www.tsudakabu.com/cabuinfo/index.php
ちなみにそうめん瓜(そうめんカボチャだと思う)の奈良漬けは、ちょっとビックリするほどに上品で美味しい漬け物であった。もし津田かぶ漬け物を頼む人がいたら、騙されたと思ってこちらも頼んでみるといい。いままでの奈良漬けの感覚が変わるかもしれない。
宮本さんからはありがたい言葉をいただいた。
「島根にいらっしゃるなら、いろいろと仲間の食品関連業者にご案内しますよ!」
うまくいけば年明けにでも、週刊アスキーの連載のネタとして島根周遊としゃれこむか、、、
楽しみである。宮本さん、どうもありがとうございました、今度感想を送りますね!