毎月恒例で実施している銀座 食学塾 (私が事務局を務める「就農塾」および「食材塾」とは別の組織です)ですが、いよいよ次回2月14日、重要なテーマが採り上げられます。
日本の食品の安全性を評価する専門機関である、内閣府の「食品安全委員会」の事務局 リスクコミュニケーション官である西郷さんをお呼びしての会だ。そして、お話しの聞き役というか、コミュニケータを私が務めさせて頂くこととなった。食品安全委員会は、いわば「本丸」だ。時期的にも米国産牛の禁輸問題が再燃しており、なかなかに興味深い会になるだろうと思う。
ただし、エキサイティングになるであろうBSE問題にこだわらず、同委員会がどのように機能しているのか、安全性の評価とはどんなものなのか、ということに焦点をあてる会にしたい。
最近どうも誤読されているようだが、食品安全委員会が「米国産牛を容認した」という論調が多いが、同委員会の報告書を読んでみれば、そう単純に言い切れる物ではないとわかるはずだ。報告書には、「米国・カナダに関するデータの質・量ともに不明な点が多い」ということが前提となっている。それでも結論を急がれているため、「管理措置の遵守を前提に評価」した結果としては、リスクの差は日本と比べあまり大きくないと言っているのである。そして、「これらの前提の確認はリスク管理機関の責任であり、前提が守られなければ、評価結果は異なったものになる。」としている。
そして先日、SRMの除去がされていない肉が見つかって大変な騒ぎになっているが、これに関しても
「SRM 除去については、米国及びカナダにおけると畜場での監視の実態が不明であり、リスク管理機関による安全担保についてもその実効性に疑問が残る。特にせき髄片の牛肉等への混入は、その確率は低くとも、起きた場合にはリスクの要因になり得る。そのような場合には、SRM 除去に関しては、米国・カナダの牛に由来する牛肉等のリスクが日本のものと同等かどうかは不明である。そのため、せき髄除去の監視体制の強化を図る必要がある」(原文ママ)
と、極めてまっとうなことを報告書として提出しているのである。
関心のある方は下記で全文をお読み頂きたい。
●米国及びカナダ産牛肉等に係る食品健康影響評価
http://www.fsc.go.jp/sonota/bse1601.html
ということで、この食品安全委員会が日頃どんな活動をしているのかを知るいい機会だ。まだ参加枠はあるそうなので、関心のある人は申し込みをどうぞ。でも、BSE問題だけについて話をうかがうわけではありませんので、そこんとこ、よろしくお願いします。
『銀座 食学塾』
【テーマ】 『もっと安全なモノが食べたい!』
―― 食の安全、常識と非常識 ――
第9回銀座食学塾は、講師に内閣府食品安全委員会事務局リスクコミュニケーショ
ン官西郷正道氏をお迎えして開催します。最近のアメリカ牛肉の輸入再開、中国産野菜の残留農薬、畜産や水産で使われる抗生物質などなど、広く「食の安全について」議論していきたいと思います。
司会は、ブログ「やまけんの出張食い倒れ日記」で今話題の山本謙治氏にお願いします。
【開催日】 平成18年 2月 14日(火)
シンポジウム 19:00~20:30
交流会 20:45~22:00
【参加費】 シンポジウム 一般 1,000円 学生 500円
交流会 一般 3,000円 学生 1,000円
【会場】 シンポジウム : 畜産会館 (紙パルプ会館向い側)
交流会 : 紙パルプ会館1階 ラウンジパピエ
(〒104-8193東京都中央区銀座3-9-11)
銀座線「銀座」駅より徒歩2分(A12の出口)
(お問合せ): TEL03-3584-8111(代表)
(アクセス): http://www.kamipa-kaikan.co.jp/ )
~プログラム~
第1部シンポジウム 『自分の身体は自分で守ろう!』
―― 食の安全を考える ――
講師 : 西郷正道氏 内閣府食品安全委員会事務局 リスクコミュニケーション官
昭和54年3月筑波大学第二学群生物学類 卒業
昭和55年4月農林水産省 入省(東京肥飼料検査所)
昭和61年10月農林水産省農蚕園芸局肥料機械課管理登録係長
平成2年4月外務省在インド日本国大使館一等書記官
平成3年4月 農林水産省農林水産技術会議事務局国際研究課課長補佐
平成5年6月農林水産省農蚕園芸局農産課課長補佐(環境保全型農業対策室)
平成11年4月 農林水産省農産園芸局肥料機械課課長補佐(総括)
平成13年1月 農林水産省大臣官房企画評価課環境対策室長
平成15年7月内閣府食品安全委員会事務局リスクコミュニケーション官
平成5年から平成12年の間、OECD農業委・環境政策委員会合同作業部会副議長
司会(聞き手) : 山本謙治 株式会社グッドテーブルズ 代表取締役社長
1997年慶応義塾大学院 政策・メディア研究科修士課程卒業。
卒業後、株式会社野村総合研究所に入社、ECビジネスのリサーチ・コンサルティング
業務に従事。
2000年5月ワイズシステム株式会社入社、青果物B2B部門の立ち上げ後、産地の商品企
画・開発、マーケティングコンサルティングを実施。
2004年5月株式会社グッドテーブルズ設立 代表取締役就任。
主に、農産物商品の商品企画・開発・販売、農産物のマーケティング・調査全般、農
産物生産・流通に関する情報化コンサルティング全般、トレーサビリティシステムの
企画・開発・運用を行っている。
第2部 交流会
今回は、湘南で養豚業を営む宮治氏が自慢の豚肉を会場で炭火で焼いてご馳走してく
れる企画を用意してます。ご期待ください!
【定員】 70名
【主催】 『銀座 食学塾』
【協力】 『未来塾21』
『新世代の会』
『日本オーガニックネットワーク』
【お申し込み方法】
以下の内容をご記入の上、メールまたはファクスでお申し込みください。
お申し込みは、2月10日までにお願いいたします。
●お申し込み先 Email: shokugaku@aguri-tokyo.co.jp
FAX 03-5540-4118 TEL03-5540-4117
ファックス番号 03-5540-4118
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・切り取り・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第9回『銀座 食学塾』参加申し込み書
◎第1部 シンポジウム ( 参加 ・ 不参加 )
◎第2部 試食会&交流会 ( 参加 ・ 不参加 )
1. 氏名
2. 所属(会社名等)
3.TEL&FAX
4.メールアドレス
5.紹介者(所属ML等)
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【お問合せ】
『銀座食学塾』事務局 有限会社アグリクリエイト(内)
高安和夫
TEL:03-5540-4117 FAX:03-5540-4118
E-mail: takayasu@aguri-tokyo.co.jp
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