2006年1月11日 from イベント
僕が所属している食生活ジャーナリストの会(略称JFJ)という団体がある。
■食生活ジャーナリストの会のWeb
http://www.jfj-net.com
読んで字のごとく、食に関するジャーナリストとして活動している方々が集まる会で、現在150人程度が参加している老舗の会だ。僕もはっきりとジャーナリストといえる立場ではないと思うが、末席に参加させて頂いている。
で、この会が毎年行うシンポジウムがあるのだが、なんと今年は僕がコーディネータ(進行役?)を務めることになってしまった。
テーマはズバリ 「食育」 である。
食生活ジャーナリストの会(JFJ) 第15回公開シンポジウムのご案内
テーマ: 『何から始める?「食育」』
~食生活ジャーナリストの取り組みと今後の展望~
2006年2月2日(木)14時~
文京シビックセンター・小ホール【企画の趣旨】
「食育基本法」が2005年7月15日に施行されました。
戦後60年、「食」は大きく変遷しました。戦後まもなくは「乏しい食事」を米の品種改良、増産を通じて「豊かな食事」へと国民こぞって努力した時代でした。
その後、高度成長期を経て、「豊かすぎる食事」の時代へ。しかし、高度成長社会は多くの「食」の問題を抱えていました。核家族、企業戦士の父親、女性の社会進出、カギっ子……。
これらの現象は、いまに至って国民の健康阻害による医療費の増大、家庭の食事の乱れからくる子供たちの成長への影響など、さまざまな問題を引き起こしました。さらに近年、BSEをはじめとする「食の安全」に大きな関心が集まりました。一方で、食生活の乱れを食い止め、健全な「食」とは何かを求める動きが活発になり、「食育」という言葉が解説なしでマスコミに出るようになるまで、そう時間はかかりませんでした。最近は、食に携わる企業も「食育」に大きな関心を寄せています。私たち食生活ジャーナリストの会も「食育」をどう捉え、それぞれの媒体でどう発信していくか、真剣に取り組んでいかなければなりません。
ジャーナリストとして、次代へ「食の大切さ」を言葉として、文字として、映像としてバトンタッチしていかなければなりません。まず、「何から始めるか」という多くの疑問への一つのヒントとして、私たちの体験を通して、「食育の実態とこれから」をシンポジウムの中で語りかけていきたいと思います。どうか皆様、シンポジウムへお出かけくださいますよう、心からお願い申し上げます。
主催/食生活ジャーナリストの会
ということである。
ご存じと思うがこの国では「食育基本法」という法律が成立している。食に関する教育を推進するこの法律ができたと言うことは、ひっくり返してみると、
「もはや家庭や社会環境の中で、食に関する正しい知識や常識が自然に伝達されるということが期待できない」
という認識があるということだ。事実、様々な社会調査が、昭和~平成への変遷の中での食を巡る環境の激変と、家庭での伝統的日本型食生活の崩壊を裏付けている。
で、
どのような食育を行うことが有効なのか、という議論は、実はこれからのテーマである。
食育というキーワードがガンガンと飛び交う中、その食育の方向性をどのようにしていけばいいのかという方向付けは非常に難しい。
一方、食生活ジャーナリストの会に参加している多くの会員が、仕事の中で食育関連の報道をしたり、自ら講義や啓蒙活動を行ったりしている。そうした、いわばこの流れをずっと主体的に関わりながらウォッチしてきた立場から「今後どうすべきか」を考えていく。
そんなシンポジウムにしたいと思っている(私見ですけどね)。
さて僕がコーディネートするのは、とんでもない業界の重鎮の方ばかりである。
■パネラーの皆さん阿部裕吉さん(学校食事研究会事務局長・学校給食の立場から)
砂田登志子さん(食生活・健康ジャーナリスト・食育推進会議専門委員・食育の先駆的実践の中から分かったこと)
福士千恵子さん(読売新聞東京本社生活情報部次長・食育推進会議委員・新聞、一般メディアの取り組みから)
宮川博美さん(家の光協会「家の光」編集部取材グループCデスク・雑誌と文化活動の取り組み)
どの方も、検索エンジンで調べればかなり様々な活躍をみることができる方々だ。
さてこんな人達のお話しを、僕ごときがどうまとめればいいんだろうか、かなり苦しい思いである。
また、各地で食育に取り組む方々の発表等も、可能な限り紹介できればと思っている。
ということで、
2月2日 14時~
ぜひ空けて、文京シビックセンター・小ホールにご参集いただきたいと思います。
ご参加希望者は、下記から企画書をダウンロードの上、FAXかメールにて事務局までご連絡をくださいませ!
ご参加の方には、非常に珍しい 私のスーツ姿を見ることができますよ、、、って全然嬉しくないか。
よろしくお願いします!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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