いやもう
全く今日は感動の一日であった!インデアン東京店、本当に最高!
2005年11月11日17時。東京ビルディングTOKIAのオープニングセレモニーが執り行われる。ゴスペルの歌声が響き、そしてステージ上にはビル管理会社の社長さんと芸能人が招かれ、談笑している。そんなんはどうでもいいんだけどな、と思いながら周りを観ると、このTOKIAオープンを待つ人垣がギッシリとできている。なかなか集客してるジャン!と思った途端、この丸の内全体で92万球(?)も使ったという、イルミネーションが一気にぴかっと光り、世界が明るくなった!
「それではTOKIAにお入りいただけまーす!」
という声と共に、列が進んでいく。ビル内にはいるともうみんな地下街に突進。お目当ての各店に来店している。さてインデアンにはもうすでに一回転目に入れた人たちが座っている!列も化なりの長さになって居るではないか!この行列は、地下B1の他の店よりぶっちぎりの凄まじい速さで形成された!並んでいると、インデアン本社の奥内さんが近づいてきて下さる。
「一番目の人はずーっと前からビルの中に入っていたようですよ!」
あー そうかその手があったか!
TOKIAの一般の入口は東京フォーラム側だったんだけど、東京駅側の入口はプレスとか関係者が入れるようになっていたのだ。もちろんそこから館内には入れないのだが、一般側の入場が始まったら、エスカレータの封鎖も解かれるから、そこで開場を待っていいれば誰よりも速く店に到達できる訳である。なるほどね、スゴイ執念だ。
さて6人くらい進んで、僕が店に入る番だ。色々考えた挙げ句、注文を「ダブルダブル目玉ピクルス」から変えた。
「カレーのレギュラーとカレースパ玉お願い!」
「に、二杯ですね!」とレジの兄ちゃん。そうです二杯食います。
「これをどうぞ!」
とレジの兄ちゃんがくれたのが、やったぜプレミア記念品!インデアンクリアケースである!
さてなんと運良く、山田店長の目の前の席が空いていた!
「やまけんさん、ありがとうございます! カレーを最初にお出しした方がいいですか?」
うん、そうしてください!
しかし凄まじい混みようで大変だ。いきなりカウンターフル稼働。
ちなみにカウンター内に居るのは、山田店長、そしてサブに着くのが、堂島店でサブを務めていた切れ者君だ。これに加えて、北浜店の店長である長身の吉野君がヘルプでしばらく東京店に入っている。
ご飯をよそうのが切れ者君、ルーかけが山田君、そして北浜の吉野店長が厨房内と表をつなぐ。これに東京採用(だと思う)の男性2名と女性が3名という布陣だ。
しかたのないことだが、女性パートさんの動きがまだうまく回っていない。お客さんの順番を間違えたり、こちらから声をかけないとピクルスが出てこなかったりというところがあった。でもね、初日だもん、しょうがない。早く慣れてインデアン東京店をいい店にしてくださいね!
しかしそれにしても山田・切れ者・吉野の3トップの動きは素晴らしい!大きな声でお客さんに挨拶し、誘導し、オーダーは一つも間違えず的確にパートさんに指示を出す。それを、あの美技でカレールーをかけながらこなしていくのだ。総合芸術をみているようだよ!
山田君がかけてくれたレギュラーが目の前に置かれた。
ここで告白しよう。実は僕は、2日前に開催された、プレス向けの内覧会でいち早く東京店のカレーを食べているのである。その時の味はもちろん、阪急三番街店のあのピンと張りつめた緊張感漂う中で食べたものと同じだった!そして今日のカレーも、何も言うことがない。インデアン基準である!
しかし本当にみな良く声を出す。僕は山田君がしゃべるのあまり聴いたことがなかった気がする。ビックリするほどに大きくよく通る声だ。そして、もうすでに店長としての風格が出てきているような気がした!
さてレギュラーを食べ終わり、忙しい山田君に目配せ。カレースパ卵である。
カレースパはスパを厨房で炒める工程がプラスされるため、時間がかかる。この日、最初からスパを頼んでいるお客さんが結構居た。インデアンについてよく知る人たちが集まっているということだ。
「大変お待たせしました!」
このスパが、また激烈に旨いのだ!油脂を程よくまとい炒められた麺にルーがネットリ絡んで、ルーの粘度がカレーライスの時よりも強く感じるのである。
カレーを食べたらぜひ、スパにもチャレンジすることをお奨めしたい。山田店長も一時期、「スパばかり食べてました!」という位なのだから。
「ご馳走さん!最高だぜ!」
と声をかけて店を出る。最初の行列が全員店の中に収まったが、次々に人が入っていく。どうやらこの後、夜7時くらいにはまた30人くらい並ぶピークがやってきたらしい。素晴らしいことだ。
山田君達も今夜は興奮で眠れないのではないだろうか。見守っていた社長、専務共にほっとしておられることだろう。
いやー
マジで最高!
本当に東京でインデアンを食べることが出来るようになったんだな!
実はこの日最高に美しい言葉を僕は聴いた。
僕が座った横に若い3人組がカレーを食べていた。そのうちの一人が、食べ終わってぽつんと言ったのだ。
「あーあ。夢が終わっちまったよ!」
ああ
若い彼の言ったこの言葉ほどに美しい台詞、俺も言ってみたい!
でもこの夢は終わらないのだ。
インデアン丸の内店に行けばこれからはいつでも食べることが出来るのだ。
2005年11月11日、最良の夢をみることが出来た。
明日も、行こう。