過日の披露パーティの席上、一つあたりの単価が最も高かった食材は、もしかしたらこいつかもしれない。宮崎の西都市からどどーんと15Kgも運ばれてきた完熟マンゴーである。
アップルマンゴーの産地は沖縄・宮崎が有名だ。沖縄の石垣島はマンゴー産地として有名であるし、地温の高さでも沖縄は九州より有利ではある。
しかし、気候条件だけでは勝負は決まらない。宮崎の土質で、ハウス内で温度をかけながら絶妙な肥培管理で栽培するマンゴーは実に旨味が載る。マンゴーは自然に枝からボトリと落ちる瞬間が旨いので、全ての果実と枝にストッキング様のネットをかけ、落ちた果実がネットで受け止められるようにしている。
宮崎といえば僕の弟分を自称してくれている沼口君である。某農協で残留農薬の検査業務のエキスパートを任じながら、産地の生産者から厚い信望を集めている心優しく熱いオトコである。
「アニキ!披露パーティにはマンゴーたんまり持っていきますよ!」
と、むりくり15Kg捻出してくれたのだ。披露パーティ当日、このマンゴーは出た瞬間にあっというまに人だかりがし、皆が卒倒しそうになるほど美味しがり、そして瞬間的に消えていったらしい。口に入った人、貴方はラッキーである。
さて 披露パーティでは満足に食べられなかった僕らを気の毒がって、後日彼から新居にマンゴーが届いた。なんと6玉入りである。
「これはでかすぎて規格外品ですから安いんですよ!ばんばん食べちゃって下さい!」
確かにデカイ!ご存じの通り市場流通する青果物には等階級というものがあって、それ以上のものもそれ以下のものも、規格外品となってしまい、正規ルートでは安く買いたたかれてしまうのだ。でかければデカイほど嬉しいのにね。ふふふ
さてこのマンゴー色んな剥き方があるけど、簡単なのはピーラーを使うものだ。切れ味のいいピーラーを使わないと良くないけどね。
こんな風に周りの皮を剥いていき、スッポンポンに剥いてあげるのだ。
ででーん これがスッポンポンである。
マンゴーには真ん中に平べったい種がある。出来る限り種に沿って3枚におろし、あとはぶつ切りにすればよしである。
このアップルマンゴー、完熟だから歯をそっと入れるだけで甘美なジュースがほとばしる!トロピカルな、しかし上品で高貴でなおかつコクのある、奥行き感バッチリの味と香りだ。これを毎食後に食べてしまった。贅沢な生活である。披露パーティでは裏方の裏方に徹していたため何も口にできなかった加賀谷を呼んで食べさせると、泣いて喜んでいた。妻の華子のお父さんが来宅した時に食べさせたら、「いいムコをもらった」と喜んでいた。
くだらないことに気付いたが、この写真↓、イギリスのプログレバンドGENESISの、その名も「GENESIS」というアルバムのジャケットに似てないか?
さて
実はこのマンゴーもうそろそろ終わりの時期だ。それでもどうしても食べたい!取り寄せたいという人はこのコメント欄にリクエストしましょう。西都の沼口君がなんとか確保してくれるかも知れません。