やまけんの出張食い倒れ日記

こんな大・食い倒れ披露宴をやりました。(その2:飲み物編)

 食い倒れ披露宴のエントリを軽く書こうと思ったのだけども、1.2GBに上る当日画像を観ているうちに、やっぱり今回集まって下さった各飲食店・生産者さんのことをきちんと紹介しなければならないと思うようになった。それほど無茶苦茶なイベントだったのだ。
 ので、いくつかテーマを分けて書いていきます。今回は飲み物編です。
 今回の披露宴での飲み物は、通常のパーティで用意されるようなビール・ウイスキー・ワイン・シャンパンではなく、全てに何か手が入ったものをお出ししたいと思っていた。もう一つ、日本酒をお燗で出したいというのも強く思っていた。そこで声をかけさせて頂いたのが下記の面々だ。

 あまりに偏ったラインナップだ(笑)準備段階でこれを観た竹澤は、「ホントにこれでやるのかぁ?普通の飲み物も入れとけよ!」と言ってくれたのだが、乾杯用のビールと、希望者だけに出すワイン数本以外はこんな感じでやるぞ!と思っていたんだった。

 まずこの人、このお店は絶対にはずせない!と思っていたのが、全国バーテンダー技能競技会の昨年優勝者、オーパ門前仲町店の水澤君だ!

■オーパ 門前仲町店
 オーパ門仲店のチーフである水澤君とは、ここのところ濃密な時間を過ごしていた。多忙になってしまいまだ書いていないが、実は今年の3月は、竹鶴酒造に一緒に造りの見学に行ったのだ。

「日本酒の仕込みはまだ観たことがないんです。世界大会の前にみておきたいんですよね、、、」

ということで、すでに数回連れてきていた敏夫専務や石川杜氏にお願いをし、同行してもらったのだ。この模様はまたいずれお届けしたい。広島の竹鶴酒造にて、彼はシェーカーを振ったのだ!

 その水澤君に数ヶ月前、「今度披露宴をするんだけど、、、」と遠慮がちに切り出した瞬間に、間髪入れずに水澤君の方から「何かできることがあれば言って下さい!」と言ってくれた時の喜びは忘れられない。しかし彼は、人数を聞いてびっくりしてしまった。

「え、100人以上になるんですか!」

 結局、オーパは日曜日休みであるにも関わらず、門仲店のスタッフが全て集まってくれるという有り難いことになったのだ。200人程度の規模でカクテルを造ることになると、どうしても人数が居る。しかも彼は作り置きをしない主義なのだ。結果、フルメンバー出動。申し訳ありませんでした!

当日は店のメニュー黒板を持ってきてくれた!

ご覧の通りジントニック、モスコミュール、ブラッディーマリー、カンパリ・オレンジ、カシス・オレンジ、スプリング・ヒルという豪華な布陣だ!しかも素材も今回用に改めて調達。ブラッディーマリーには、北海道の岩崎農場特製の濃厚なトマトジュースを使用!水リンの後ろに少し見えるのがトマトジュースの瓶だ。

そしてオレンジ系は、すべて和歌山の津田君が経営する生産者団体「サンライズみかんの会」のストレートみかん果汁ジュースに統一。なんていってもストレート果汁である。旨いに決まっている。こちらも、温州みかん、いよかん、セミノール、甘夏と、それぞれの果汁のジュースを揃えていたのだ。飲めた人、幸せである。

飲食ブース総監督の工藤ちゃんが、「人数が多くて混乱するので、ホテルのバンケットみたいに、作り置きをしておいて頂きたいんですよ」というお願いをしたのだが、水リンはガンと譲らず、「オーパは作り置きはお出ししません」と、全てをその場でシェークまたはステアして供したらしい。ひえええ大変なことをさせてしまった、、、

「しょうが、山ほど買ってきました!」と言ってオーパ門仲店のスタッフである内藤君と中軽米ちゃん、城戸君が大量のショウガすり下ろしをつくる。そう、オーパのモスコミュールは、フレッシュのショウガにジンジャービアを使う、超本格派なのだ。その甲斐あってか、来場者の並び具合も上々。

もちろん水リンの代表作である「スプリング・ヒル」も飲める。日本一を獲った創作カクテルである。

実は水澤君にはこの後、披露宴終盤で「高砂」の前に特設テーブルを設置し、そこでスプリング・ヒルをシェイクしていただいたのだ!

ハプニングで来場者さんから5人だけが飲めるスプリング・ヒル完全バージョンを、みんなの前で振って頂くという趣向だ。競技会と同じようにきちんとフリをつけてもらったのである。

このシェイキングシーン、非常に極まっている絵ではないか!(カメラマンさんありがとう)


スプリング・ヒルの完成バージョンとは、りんごとレモンの皮を使った蝶のデコレーションが付くものだ。そう、サクラのリキュールを使ったこのカクテルを春の丘=桜の花とみたてて、そこに蝶がとまっているという画なのだ。

この5杯を飲むのに選ばれた5名には、日本酒ライターの藤田千恵子さんもいらっしゃった。スプリング・ヒル、とっても気に入って頂いたようだ!よかったぁ。

と、こんな感じでオーパには頑張って頂いたのである。氷の手配や、その氷を保存する機械の手配など、水澤君と工藤ちゃんにはかなりの負担がかかっていたと思う。大感謝である。

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さてオーパにはカクテルをお願いしたわけだが、その双璧としてお願いしたのが、各種の酒とくに日本酒である。日本酒といえばこれはもう、僕のblog読者にはお馴染みだろう広島の竹鶴酒造と、島根の桑原酒造の扶桑鶴につきる。で、今回はここにも趣向をこらしたのだ!

「やまけんさん、blogで登場するあのイラストでオリジナルラベルを造りましょうよ!」

なんとはだか瓶で出荷してもらい、僕のオリジナルラベルを貼って頂けるというのだ。うわー恥ずかしいけどすげえ!

で、今回の披露宴では、実はスタッフが着るオリジナルTシャツを造った。そのデザインはもちろんデジタル漫画家、金子重人だ。

彼が持っている瓶のラベルがそのオリジナルラベルである!


こんな遊びが出来るのも今回くらいなもんだろう。実は一部、「このラベルだけでも欲しい」という声がでて、何枚か刷ったのだが、、、

ブースを作ってくれたのは、工藤ちゃんの腹心の浅見君だ。徹頭徹尾、日本酒を飲ませるぞ!という心が伝わるでしょう?

■竹鶴ブース

竹鶴ブースは、実は強烈個性の富良野・唯我独尊カレーのブースに近かった。そこで杜氏のタツヤンは「カレーのあとに日本酒飲んでも旨いですよ!」と呼び込みをかけたらしい。

果たして、唯我独尊の強烈な旨味を湛えたカレーと、水分をガンガンに落としてハードに仕上げたソーセージと竹鶴との相性も最高だということを証明したのであった!敏夫、タツヤン、どうもありがとうね!

■扶桑鶴ブース

 島根県からは扶桑鶴の桑原酒造から、大畑専務が来てくださった!実はあとで来場者から色々訊いたら、「竹鶴がスゴイ!」と言っている人と、「あの扶桑鶴ってスゴイ酒だね!」という人の双方が居た。そう、この二銘柄、全く違う個性を持っているのだ!
 もちろん扶桑鶴もお燗で供して頂いた。おそらく匠の寿司にはこちらの方がピッタリ来たのではないかな、と思う。大畑さん、どうもありがとうございました!

■京屋酒造
 さて宮崎の芋焼酎「かんろ」を醸す京屋酒造からは、渡邉社長さんが駆けつけて下さった!写真右の方である。

 この京屋酒造のことは何回か書いたとおりだが、とにかくネットショップの立ち上げに関わらせて頂き、その後大成功を収めたのである。焼酎専門のオンラインショップで、商品の数量情報を修正するだけの手間で、月間500万円以上の売上げがあるサイトなんてあるのだろうか?京屋酒造のe-shouchu.comはそういうバケモノサイトなのである

 渡邊社長さんからは、僕の大好きな特選かんろと、ネット上では2ヶ月先まで予約が埋まっている「かめしずく」を祝として送って下さった。



これがバケモノ的ヒット商品の「かめしずく」だ。そしてこちらは宮崎スタンダードといってよい特選かめつぼ仕込みの「かんろ」である。

引き出物を作って下さった陶芸家の佐々木浩章さんが「この焼酎、すごい美味しいゾ!」と絶叫していた。よかった、、、この京屋酒造の焼酎は、あっという間にカラになってしまったのであった。

■開運

 静岡県の土井酒造場からは、銘酒「開運」の樽が!そう、実はこれ、御神酒割りをやらせていただいたのだ。

御神酒割りをしたのは初めてだ、、、樽の蓋が割れなかったらかっこわるいと思って強めに叩いたら、上部がすぽーんと飛んでいったのが、この写真でお分かりになるだろう(笑)

■TYハーバーブルワリー
 さて最後にこの飲み物のラインナップに入ってくれたのが、なんと東京・天王洲にある地ビールメーカ&レストランのTYハーバーブルワリーである!実はTYの経営をやっているのは僕の大学同期のシンペイなのである。

TYのビールとくにペールエールはものすごく旨い!ライブドアの堀江君なんか、後半戦はずっとこのTYの周辺でビールばっかり飲んでいたらしい。

どうだろう、これがお酒の出店ブースである。この他お茶が出るのだが、それは別途書かせて頂こうと思う。

いやぁしかしお酒だけでも多いな、、、