秋田の深淵を覗く その2 絶品の焼きホルモンにノックアウトの夜だった!

2004年12月18日 from 出張

太田町での仕事が終わって秋田市内への帰り道、県庁のN氏がニコニコしながら、「旨いホルモン焼きを食べましょう!」と言ってくださる。そう、しばらく前から聴いていたのだが、秋田ではホルモンを鍋で焼いて食べさせる文化があるらしい。

「秋田全域というわけではないんだけれども、鹿角(かづの)市というところに有名な『幸楽』という店があるんですよ。その店から直送のホルモンを出す支店のようなものがいくつかあるんですが、実は秋田県庁のすぐ近くに一店あるんです。」

なんでも、鹿角市に駐在する県庁職員は必ずそこのファンになり、秋田県庁に戻った後もその店で懐かしい味を楽しむのだそうだ。そういうわけで、秋田市内に住んでいてもこのホルモンを知らない人は全く知らないのだという

県庁から歩いて2分のところに、そのホルモン「伸栄」があった。

■ホルモン 伸栄
018-863-1020
秋田県秋田市山王6丁目2-10


たしかに看板の左の方に、「花輪幸楽より直送」という文字がある。

中にはいると、座敷とカウンターに客がビッシリと入っている。

予約をしないと入れない時もあるということだったが本当にそのようだ。座敷に通されると、そこにはジンギスカン鍋がしつらえてあった。

メニューを観て欲しいのだが、ホルモンが一人前450円と安い!

ここではホルモンとキャベツを頼み、このジンギスカン鍋にこんもりと載せて焼いていくのだそうだ。

さっそく3人分のホルモンとキャベツ2人前、豆腐一丁を頼む。ホルモンはすでに秘伝の調味ダレに漬かっているらしく、すぐに出てきた。これをジンギスカン鍋に全部ぶち込み、さらにキャベツを全体が隠れるようにのせていく。


もとの漬けダレが多めなので、水分がジンギスカン鍋の脇に溜まる。タレにはニンニクが多量にぶち込まれているようで、僕の狂暴性を最大限に引き出す猛烈な香りが辺り一面に漂う。いや、漂うなんてもんじゃなくて充満する!

「赤身が無くなってきたら火が通った証拠ですから。」

と言われるが待ちきれないゾ。でも、内臓系の肉はきちんと火を通した方がいいからね→皆様。しかし、きれいなホルモンだ。余分な脂をきれいに処理している。内蔵がきれいというのは、家畜がいい環境で育っている証拠だ。きっちり火が通るのを待って、さっそく口に放り込んだ。

ムチっと弾力のある歯応えながらプチリと噛み切れる肉質。そしてほとばしるニンニク香と甘めのタレのハーモニーが口中で炸裂する!

旨い! 今まで食べた焼き系のホルモンで一番旨い!

これには本当にビックリした!ホルモンの質は実に最高。どうやら銘柄豚の処理場から直接引っ張っているらしく、新鮮さがわかる。シロといわれる小腸部分以外にも色々な部位が入っているが、どれも新鮮な歯応えに味で、とにかく旨い!

また、一緒に加熱されたキャベツがタレを吸って、爆発的な旨さである!ご、ごはんが食いてぇ~!でもまだ二件目に行く店もあるみたいなので必至に我慢。

ちなみにこれがタレである。その組成はまったくわからん!ニンニクのきかせ肩が半端じゃないのだが、ここまでにんにくの旨味と香りを出しながら上品さをキープしているのはすごいことである。

いや、マジでこの店は旨い!感動してしまった、、、仕上げに焼きうどんというのを試してみたが、焼きうどんというより、漬けダレで炒め煮する感じのうどんだ。

これがまた秘伝ダレを吸って旨いのなんの!いやもう最高である。

この幸楽のホルモン、なんと通販が可能なようだ。今度買うぞ!ジンギスカン鍋じゃないとこの味が出ないらしいから、一緒に買おうと思う。

いや、マジでビックリ!こんなに旨いホルモン食ったら、他でもう食えないよ、、、

「秋田でも、市内の人なんかは知らないのがミソです。」

本当にそうなんだろうか。僕の身の回りの秋田県人、ひろっきい、鈴木元編集長、石田さん、岩谷君、この店、知ってました?

次回秋田来訪時にもぜひここで、こんどはメシといっしょに食いたいものだと思う。ヤマケン絶賛印をつけておこう!