先日書いたように、ロメスパのジャポネについての充実したWebをかなり前から提供していらっしゃる「おうさる」さんと知己を得、とうとうお会いすることになった。おうさるさんはフリーのシステムエンジニアをしているそうで、横浜の自宅から、クライアントさんとの打ち合わせの際に東京に出てこられることが多いそうだ。今回、そのタイミングと僕が事務所にいるタイミングがビタリと合い、第一次遭遇と相成ったのである。
今回のテーマは「親方チャレンジ」である。何回も書いたが、このジャポネではメニューに改訂ある盛りのレベルは3段階。
レギュラー
ジャンボ
横綱
である。しかし、メニューには記載されていない裏メニューがある。それは
親方
理事長
という超ヘビー級の階層である!
そしてさらにその上に
横綱審議会
なるものもあるというのだが、、、凄まじいことになるのだろうな。
「親方以上をお願いする時は、なるべく込んでいない時間帯がいいです。そうですね、午後4時から5時までの間がベストでしょうね。」
というおうさるさんの言に従い、この時間にジャポネ脇の喫茶店の前にあるベンチにて集合。僕の事務所からは10分で行けるので、仕事をしばらく中断して銀座インズ3へ向かう。
インズ3の自動ドアを開けた瞬間、ベンチに座る真面目そうな男性が僕に手を挙げる。おうさるさんとの初の遭遇であった。
「いや、本当に光栄ですよおうさるさんとお会いできるなんて、、、」
握手をし、もうすぐにジャポネ話が始まる。ちなみにおうさるさんの飲み仲間であるどばしさんも駆けつけてくれていた。どうやらおうさるさんも土橋さんもずっと付き合いがあるという、主にラーメンを中心とした情報ネットワークがあるそうだ。それであの充実の探訪記ができるのだな。
この時間でもジャポネのカウンターはほぼ埋まっている。3人かけられるように待つ。「マダム」と呼ばれるジャポネのおばさんが「こんにちは」とおうさるさんに声をかけている。やはりすでに常連である。
並ぶ間もジャポネの謎解き話しである。僕がこの店によく通うようになって3年くらい経つと思うのだけど、その間「キムチスパ」がずっと「新メニュー」のままである。メニュー表のみならずわざわざ「新メニュー登場」の紙まで貼っているのだが、今回みたらその紙が新しいものになっていた。いつになったら「新」の冠がはずれるんだろう? とかなんとか。
おうさるさんは
「いや僕はただ好きで、通って全部食べて、写真を載っけているだけですよ」と謙遜される。短い間の会話で、すでにおうさるさんの物事を深く追求する性質がみてとれた。
「じゃぽねは、初めて入った時から3ヶ月で全メニュー制覇しましたね。今、一番好きなトルコ料理については、全国のトルコ料理店を制覇したいと考えています。本も出したいですね。」
なんとトルコ料理好きが高じて、トルコ語まで勉強しているそうだ。トルコ料理店でワールドカップのTV中継時にトルコ国歌を歌っていたら店の人がびっくりしたという。この人なら本を書ける!どこかの出版社の方、名乗りを上げて頂けないか。読んでみたいゾ。
「はいどうぞぉ~」
3人で椅子に座り、オーダー。僕は満を持して「ジャリコ、親方!」。おうさるさんは「インディアン横綱。これで僕は精一杯です」。土橋さんは「ヘルシー激辛」レギュラーである。
空いているジャポネは実に居心地がよい。さらにおうさるさんの話を聴いているうちに、アレがやってきた!
「はい、ジャリコ親方ぁ~ 頑張って食べてね!」
出た!これがジャリコの親方だ!
皿の大きさが、「横綱」までと全く違うことに注目して欲しい。麺量は横綱の1.5倍くらいだろうか。
決して遠近法的トリックではなく、レギュラー盛りとの差はすさまじいビジュアルである。おうさるさんご自身も親方は一回だけしか食べていないらしい。
「よしゃ、いただきます!」
ジャポネのスパは、出てきた時はとにかく熱い!ふーふー冷ましながら食べる。しかし、この食べ始めの瞬間に僕は「これならそう無理なく行ける」と確信した。昨日までの秋田行で、米を2日で一升分くらい食べているせいか胃が大きくなっている模様。体重も増えている模様だが、、、
「これはイケますよ。ていうか、そんなに多いと思わないですね。」
と僕が言うとおうさるさんもどばしさんもビックリされていた。おうさるさんは「僕は横綱で精一杯ですよ」といいながら、インディアンのカレールーをお代わりしている。僕もおうさるさんも汗だくだくである。
15分くらいだろうか。あっさり完食である。まだ食えるな。
「ここの親方を食べてそんなこと言える人はあまりいないと思いますよ」
とおうさるさんが褒めてくださる。次ぎは理事長だな。店のおばさんが下膳しにきて、「あらすごいわねぇ~」と言ってくれる。
食べ終わってしばらくの間、水を飲みながらジャポネの親父さんがお話に付き合ってくださった。こんなチャンスは滅多に無い。
「ここの麺は何ミリなんでしたっけ?」
とおうさるさんが何気なく聴くと、
「2.1ミリなんですよ」
と、気楽に答えてくださった。そうか2.1ミリなのか。
「やまけんさんもお好きなリトル小岩井(大手町)と、最初の頃は麺を共同購入していたそうですよ。今は違うそうですけど、、、」
など、とてつもなくディープなネタが続々と披露される。やはりこの方は深堀り派である。僕のような全国万遍なくジェネラリストとは違うんだな。敬服してしまいます。
その後、喫茶店に移動して20分ほどお話。彼のネタは尽きない。
「やまけんさん、こんどぜひトルコ料理行きましょう!」
なんでも、イズミルという阿佐ヶ谷の店が超お奨めらしい。それは是非行かねばなるまい。仮日程を決め、お別れする。
いや
実に爽快である。旨いものをめぐって、人の輪がまた拡がろうとしている。おうさるさんのWebにもこの顛末は載っているので、併せてご覧下さい。
おうさるさん、どばしさん、お付き合いありがとうございました!今度仕事を終わらせて、飲みまでお付き合いしますので、、、