忙しい!今、絶好調に繁忙期である。なのになんでblogを書く暇があるんだ?とか、いつも食ってばかりじゃん、とかいうつまらないつっこみはご勘弁。日々仕事をこなすので精一杯な中、メシだけが息抜きなんである。
本日午前から午後までガーっと仕事をやっつけ、銀座に向かう。10月19日に、銀座の紙パルプ会館というビルの会議室で、「食学塾」という、食に関するシンポジウムが開催されるのだが、そのシンポのファシリテータを仰せつかったのである。小規模な会なのだが、面白いものになりそうだ。このblogでも正式に告知するので関心のある方は参加されたい。
で、その会議後もまた予定があるので、行く前に簡単に腹にいれていこうと思う。考えてみれば日本橋のSOHOオフィスに入ったはいいものの、それほど貪欲に新規開拓をしていない。と思い、この周辺の飯屋情報をひっくり返す。
その中でふと心にとまったのが、プロのジャズマン(トランペッター)の辰巳さんが僕にくれたメールだ。一度オフィスに遊びに来てくれて以来、結構やりとりが続いているのだが、そんな彼が好きな麺の店を教えてくれていたのだ。
あと、山本さんのオフィスから行ける範囲でお勧めできるものは、
京橋にある「しんせん」(昔はこうや実験麺房って名前だった)のワンタンメン。
アクセス 京橋交差点から鍜治橋通りを外堀通り方向に約100m行き、1つ目の4つ
角を左折して柳通りを約150m、右側。または、東京駅八重洲南口を出て富士屋ホテル
の右側の道に入り1つ目の4つ角を右折すぐ右側
住所 中央区八重洲2-10-10
電話 03-3275-0303
おお、銀座に行く途中じゃないか!ということで、行くことにした。
この間、このblogへのアクセスがやたらと増えたので、もしやと思い確認すると、ライブドアの堀江社長が自分の社長日記というblogで、先日の長島農園行きのことを書いているのであった。いつもは日に3500アクセスなのだが、本日は5100アクセスだった。なんだかすごいなぁ 俺は野球には全く関心がないけど、、、
さてそうこうしているうちに店に着いた。
冨士谷ホテルの裏側にあるこの店、店構えからは特徴はつかめない。店にはいると、サラリーマン二人連れとOL3人組が、ひと皿料理をとりながら酒を飲んでいる。料理はあたりまえかもしれないが中華である。店名には「支那そばしんせん」の上にアジアンダイニングと書かれていることもあり、ラーメン屋というよりは中華ヨロズ屋であることを伺わせる。
メニューをみると、まあ通常価格帯といって良い構成だ。
このうち、辰巳さんが奨めてくれた雲呑麺(わんたんめん)が気になる。通常の支那そばから250円も差が出ている理由をしりたいわけだ。ということで普通盛りで頼んでみた。
隣の席ではOLのお姉ちゃん達がワイワイと話をしている。
「やっぱりさぁ、どこか大きな部屋に引っ越したいなぁと思って、そのために結婚でもしようかなぁなんて思っちゃったりするのよね~」
「無印良品の物干し竿は白とシルバーでかっこいいけど2000円もするのよ!ホームセンターの物干しはダサイ水色だけど、300円なの。うーん困っちゃうけどやっぱ300円よね」
云々。酒を飲んだ女性のくだ巻きは聞いていてとても勉強になるなぁ
さてしばらく後に雲呑麺が運ばれてきた。うーん全く予想しなかった展開がそこには拡がっていたのだ。
まずみて頂ければおわかりのとおり、スープは白濁しており脂が浮かぶ、かなりギットリ系の概観だ。
そして雲呑だが、非常に存在感のある、肉餡を包み込んだ大型ワンタンである。
このワンタンを別に食べるためにタレとトウガラシペーストが別皿で出てきたのも面白い。「ワンタンはこれをつけて食べて下さいね」と仲居さんが言うのである。
やってみると確かにきちんとしたワンタンである。餃子やシュウマイと違い、なめらかに茹でられた皮がツルリと喉越しよく飲み込まれていく。ただし肉餡はきっちりとその存在感を主張している。
気をよくしてスープをすすると、ギットリ系に見えるのに、インパクトを恣意的に押さえた、抑制の利いた味である。臭みは全くない。
本当のこというと、濃い味ギトギト系が好きな僕だが、ことラーメンについてはあっさりとしたものが好きだ。でもこの店のスープは僕でも旨いと思う。博多系ではまったくない、江戸前の混濁系を洗練させたような味である。どちらかといえばミルキーな感じだ。
麺はオーソドックスな細麺。量がかなりあって、850円の価格も納得である。何より、きちんと手がかかっていると感じた。
味にアクセントが欲しい人には、ラー油の作り粕かどうかはわからないが、トウガラシペーストみたいなのが置いてあるので、これを足すべし。
なかなかに旨かった。辰巳さんと僕の味覚は結構合うのである。やはり有数のオフィス街である。食べる処には事欠かない。今後もタレコミ情報には積極的に対応していきたいと思うのであった。