沖縄に来た!空港に着くやいなやモワッという熱気に包まれる。ロビーに出ると、帰り便をのキャンセルを待つ人々で一杯である。こりゃ大変だ、、、台風を心配してくださったみなさん、どうもありがとう。全然大丈夫です。俺はですね、強烈な晴れ男なのですよ。
外に出ると、親友の卓と、その沖縄時代の親友であるキッペイちゃんが迎えに来てくれている。
「ようこそ、沖縄へ!」
「いやぁ 熱いねぇ!」
「二人とも運がいいよ。台風一過で、明日からは完璧に晴れるよ。」
そう、台風は行ってしまった。
さて
県の公務員であるキッペイちゃんは、卓と俺と加賀谷の沖縄ツアーのために、3日間も休みを取ってくれた。彼の勤め先はなんとあの高級リゾートであるブセナリゾート開発である。今は97%の稼働率らしい。俺は食い倒れが目的なのでそんなのは必要ないのだが、、、
「まず早速、沖縄のそばを食べてもらおうと思って。」
やった!望むところである。
「旅程を組んだ時には、有名な首里そばという店にしたんだけど、実は正統な味ではないんで、もっと地元の人が行くような店にしようと思って。」
といって彼が来るまで連れて行ってくれたのが「淡水」という店だ。空港から車で15分くらいか。全くの住宅地にポツッと建っているプレハブ作りの質素な構えである。
この「すば専門店」というのがいい味出してる。
そう、琉球語では「お」という母音は存在していなかったそうで、正式にはソバではなく「スバ」なのだそうだ。
店内は簡素ながら綺麗な作り。労働者ばっかりというイメージではない。まだ11時なので、開店したてで混んでいない。
メニューは当たり前のことながら沖縄そばしかない。
じゅうしいというのは混ぜご飯だそうだ。
「まあこっちの人にとってソーキはご馳走ですから、ソーキソバがいいでしょう。」
という説明が。ちなみに下写真の右がキッペイちゃん、左が卓である。
ということで僕はソーキソバ大盛りとじゅうしい、みんなは普通盛りのソーキソバという注文を。最初からガツンと行っておくのである。
程なくして出てきたのがこれだ!
じ、実に旨そう! 淡い色の出汁に、美しい平打ち太麺がタップリだ。このドンブリが運ばれてきた時、3人から「おおっ」という声が。普通盛りと比べて2倍くらいの麺量なのだ。すげぇ。
出汁をすする。昆布出汁と豚かなにかの出汁が混じっているのか、じっくりと地味ながら深い味わいだ。かなり旨い。これは、毎日食べられる健康的な味である。
麺を啜る。太く噛み応えタップリの麺だ。卵の風味はあまりないが、非常にしっかりとした小麦の香りがする。
「こっちの麺は、内地のそばと違って噛んで楽しむ麺なんですよ。」
たしかにそうだ。がっちり噛みしめて旨い!
「これに、お好みでこのコーレーグースーをかけてください。島とうがらしを泡盛に漬けたモノです。酒の匂いつきますけど、旨いんですよ」
コーレーグースーを少しまぶして麺を啜ると、強い刺激感と泡盛の風味が出汁に合わさり、鮮烈な風景が眼を通り過ぎた。こいつぁイイ!
ちなみに「じゅうしい」も旨い。しいたけが沢山入っていて、旨味だしタップリである。
しかし、いきなり極太倍量の麺はなかなかにハードだ。けど旨い!てことで、汗をダラダラ流しながら完食。最初からハードな出だしだが、これだけ旨い料理なら大歓迎である。
勘定を済ませ、外に出る。
この店、地元民イチオシのすば屋である!最初からこんなディープな店でよかった。ぜったいに観光客は分からない店だわ。
その後、天ぷらを食べる。
こっちの天ぷらは、衣がやたら厚くもちもちしており、かつ味が付いている。一つ45円とバカ安である。
これをつまみながら車を走らせる。甲イカの天ぷら、弾力が最高。
正体不明のもずくの天ぷらもなんだかふんわりして旨い。
大丈夫だろうか?もうハラがパンパンだ、、、
そして今、ホテルにて休憩中。これからすぐ、沖縄ダチ連中との夕べに行くのである。