一番重要なレポートを8割方書き終え、少しだけ余裕ができた。と、コミュニティサイトのGree.jpから、「あなたの友達の加賀谷友典さんがお誕生日です」という通知メールが来る。そうかそうだったよなと電話をすると、ヤツは多数の女性からの誘いを断り、ひたすら〆切間近の原稿執筆をしてるとのことであった。
「じゃあ飲むかい?」
「お、いいねぇ、台風が来てるから近場で頼むよ」
「じゃ、魚仁でログマー(まぐろ)行きますか。」
ただし、加賀谷が原稿をダッシュで仕上げるまで時間調整をすることになったので、門前仲町のフレッシュネスバーガーでお気に入りのスパムサンドを食べる。そうでもしないと魚仁でマグロを食ってもおさまらないだろうと思い、ちょいとスターターを入れとこうという感じである。程なく加賀谷から連絡あり、速やかに大江戸線で月島に移動。
台風が来るかも!というざわついた雰囲気の中、魚仁は全く影響を受けておらずほぼ満杯の入り。相席で座らせてもらう。マグロのブツはいつも足りなくなるので2皿頼む。今日は今ひとつの盛りと部位だが、まあいい。
「この煮込みが、まったく見た目とか上品さとかを考えてなくて旨いんだよな」 (加賀谷)
確かに!モツの脂も落としたりせず、ギトギト感の強い煮込みが旨い。
これに加えてサンマ刺しが絶品だった。
マグロぶつ×2、煮込み、サンマ、ポテトサラダ、銀だら塩焼き、豚ソテーを食べる。これまた月島在住の竹澤に連絡がとれたので呼ぶ。原因不明の熱と右目が腫れ上がるという奇病にとりつかれてしまったタケは、登場直後は憔悴した表情だったものの、次第に調子を取り戻し女性論をぶちあげ始める。大体この男はイケメンなのに女性には酷薄である(笑) きっと過去の女性の恨みが眼に来たんだよ、と優しく諭し、性病感染症の検査をしてくれる医者を紹介してあげたのであった。
と、そこに電話が。寿司処 匠の加藤ちゃんである。
「メシ食ったぁ?」
「今、月島でガンガン食べてるよ!」
「今日、台風だからお客さん来なくてネタ、余りまくってるんだよ。久しぶりにやらない?」
おお! 久しぶりの 寿司 満干全席である。
まだ匠がこんなにも有名ではなかった頃、あまりにもお客さんが入らず、「助けてクレー」という魂の叫びをきいた俺は、40貫以上の寿司を食ったものである。もちろん料金はかなりのサービスになる。
「加賀谷、タケ、今から匠にいくかぁ!」
「おいおい、俺はさっき行ってきたんだよ!」(タケ)
酷薄だけど心優しきタケは、台風でお客が少ないだろうと、この日一番目のお客となって匠で食べていたのである。眼の調子もあるので、タケとは分かれて加賀谷と俺とで門仲に向かう。
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「いらっしゃいぃ!」
のれんをくぐると、相変わらずの加藤ちゃんスマイルだ。匠はもう食い尽くすほどに食い尽くしているので、最近は月に2回くらいのペースに落ち着いている。台風の影響で本日はお客さんが3組、ネタケースはほぼ満杯だ。
加賀谷が月島から自転車で来ている間、お気に入りのバイト、ヨーコが隣に座ってあれやこれや話しに付き合ってくれる。今年から大学生になったヨーコは菊川怜に少し似ていて、カワイイのである。そうこうしているうちに加賀谷登場。
「今日は、保たない光り物からバンバン出しちゃうよぉ~ タップリたべないといけないから、ヤマケンサイズは無しね!」
と、加藤ちゃんの動きが秒速になり、ほとんど減っていないネタケースから材料を切り始める。
、、、そして伝説が始まった。今回は、一つ一つネタコメントを書いている余裕はない。
だって43貫食べたんだもの。
容赦ない寿司「右から左まで握ってくれ×3」往復を観よ!
あー食った。
本日食べたもの、、、
■フレッシュネスバーガー
・スパムサンドとコーヒー
■魚仁
・マグロぶつ
・煮込み
・サンマ
・ポテトサラダ
・銀だら塩焼き
・豚ソテー
■寿司処 匠
・寿司43貫
なかなか頑張ったなぁ
もう食えん
最後の海苔巻きは加賀谷もギブアップで半分食べた。珍しい「白エビ巻」を食ってしまったが、海苔巻きは中に歯触りのあるものを仕込まないとぐにゃっとして旨くないな。しかし今回はコハダが最高だった。シンコの季節が終わり、オトナのオンナになったコハダちゃん、十分に熟れた色っぽい味である。なーんていう余裕もないほどに腹一杯だ。
「すし飯、もってってよ! オムライスとかにすると旨いよ!」
二番板の杉ちゃんから酢飯を受け取り、店を辞す。
加賀谷が自転車で木場までついてきてくれる。しみじみと何を話すでもなく話し、別れた。いい誕生日になっただろうか。日記をみるとどうやらなったらしい。よかった、、、
食い倒れをお楽しみの皆さん、単に忙しくてかけなかっただけですのでご心配なく!
また毎日食い倒れの日々がやってくる、、、