(0:17に焼きなす追記しました)
夏野菜の代表的な一つ、茄子。この茄子にも、日本中にオリジナル品種が沢山ある。一度そういうのを集めてみたいと思うのだが、収拾がつかなくなりそうだ。ちなみに茄子に対する美意識が最も強いのは、山形県か新潟県だと思う。それこそ10種ではきかないほどに品種があり、それを使い分けしているお国柄だ。
昨日、長島農園の勝美君から電話が来た。
「やまけん、その名も『やきなす』っていう品種のナスがあるんだけど、知ってる?」
知らん知らん。全く知らん!と思ったら、新潟の地ナス品種なのだが、どうにかして入手してしまったらしい。
「かなり大きくなるんだけど、焼きナスにするとペロンと皮がむけて、美味しいんだよ!とりあえず送るから食べてみて!」
そして本日、届いた。
10Kg段ボールに一杯、キュウリとナスが届いた。ナスは4種入っている。
左から通常の中ナス、やきなす、米ナス、そして右端が「やきなすのちょっと獲り遅れておおきくなっちゃったヤツ」だそうだ。大きさの違いがわかるだろう。とにかくこの「やきなす」はデカイ。割ってみるともっとわかりやすいだろう↓
■やきなす
■普通の中なす
早速このやきなすを焼きなすにしてみる。強い火に直接あてて表面を万遍なく焦がす。中の水分が膨張してパンパンに膨らみ、ブシュっと破裂する。コンロが汚くなるけど、グリルなんか使わない方が旨くできる。
ちなみに焼きなすを美味しく作るためには、この後、水に漬けて冷やしたりしないことだ。バットに取って、熱いままに皮を剥いて、うちわなどで扇いで冷ます。水で冷やすと、なすの旨味が全て無くなってしまうのだ。
勝美君の言うとおり、皮は簡単にスプーンの先でスルスルと剥ける。実が大きいので、大量に焼きナスを摂取出来るぞ!ちょっと嬉しい気分。なすの汁を少し舐めてみると、甘い!これに、讃岐のスタンダード醤油である鎌田醤油店のダシ醤油、ショウガすり下ろしで食べる。まだ生暖かいので、冷蔵庫でひんやりさせてからね。
たしかreitaroさんが焼きなす好きだったよなぁ、、、分けてあげたいが忙しいので無理だな。残念。
残りも大量にあるので、揚げナスの南蛮漬けを作る。これは僕が最も好きなナス料理だ。ナスを揚げて、南蛮ダレに漬けるだけ。南蛮ダレは、酒と砂糖、昆布だしと醤油、そして唐辛子を火にかけ、沸騰直前で火を止めて酢を加えたものだ。これをタッパーに入れ、揚げたてのナスをバンバン入れていく。
ベランダにあるバジルとイタリアンパセリを加え、ナスでギュウギュウになったタッパーを冷蔵庫でキンキンに冷やす。熱いうちはまだ旨くないのだ。ナスがトロリとし、タレを吸ってからが旨い。
ということで本日はまだこの2品、食べていない。夜にルンルンしながら食べるのである。ちなみにこの「やきなす」、いつものごとく、クック&ダインという三浦の旨いもん販売サイトで購入可能だ。勝美君のところは、基本的には消費者への直販をしていないので、欲しい方はこちらからドーゾ。
勝美君、いつもご馳走さん!
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(追記)
さて、夜、焼きなすを食った! 俺はこんなに旨い焼きなすを食べたことがないっ!まじで旨い。汁は甘く、実はトロトロしており、ショウガ醤油との相性が抜群である。いやちょっと、本当にすごい。もし僕が今、自分用の畑を持っていたら、来年から絶対に植えるな。
あんまり旨かったので、明日の朝飯用にもう2本焼いてしまった。巨大な茄子なのだが、焼きなすにするとぺろりと食べてしまうのである。
皮を剥いているとイタリアの友人デザイナーから連絡が来た。帰国するので何か欲しい物はあるか?というので、生ハムとパルミジャーノ・レッジャーノを頼んでおいた。彼女は、僕の会社のロゴマークをデザインしてくれた人で、ミラノでデザイン修行をしていたのだ。ああ、楽しみだ。いや、生ハムとチーズが、ではないよ!話をするのが楽しみなんだよ!(汗)