日南海岸でのザ・魚食いまくりの一夜が明けたら、無性に肉が食べたくなった。大丈夫、きっと京屋酒造の渡邊社長は僕の性分を理解してくれているはずだ。きっと昼はあの店へ、、、
宿泊のシーガイア内のコテージから一路日南へ。そうそう、今回は人数が多いので、シーガイアのコテージヒムカというところに宿泊した。シーガイアといえば現在はシェラトングループが運営しているリゾートだが、ANAやJALなどのツアーパックで行くと、凄まじく安い。それで完璧リゾート気分が味わえるので、最高だ。仕事なんだろうか、ホント?という気がした。
さてこの日は京屋の芋焼酎の蔵見学だ。残念ながら瓶(かめ)での仕込みはしていなかったが、もろみを蒸留する工程は稼働していたので、ざっと見せていただく。そして、真っ昼間から京屋酒造の「かんろ」ブランドのテイスティング。
この辺は、今後京屋酒造のblogにて書いていくので、ぜひ楽しみにして欲しい。
蔵内の見学の後、サツマイモ畑へ。
そう、京屋酒造は、自ら使う原料芋を生産している。9町歩という大きな面積で、農業生産法人を自前で立てて生産をしているのである。極めてまじめな取り組みである。
加熱気味の焼酎ブームだが、2年先にはこういうメーカしか生き残っていけないだろう。芋の生産方式についても色んなやりかたにチャレンジしていて、かなり面白い畑訪問となった。
とまあそんな話をしながら腹が減る。
「じゃあ、メシに行こうか。」
ん?社長、どこに食いに行きますか?ときく間もなく、車に乗り込み移動。畑から15分ほど走らせ日南郊外へ。ドキドキする心臓。そして直線上にあの大きな立派な建物がみえてきた!
「やった! 焼き肉とむらだ!
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■堀川焼き肉 とむら
宮崎県日南市園田3-1-11
0987-23-8989
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この「とむら」、地元では有名な企業だ。和牛の生産農場を直営する肉屋であり、食品スーパーも展開している。非常に旨いのは当然なのだが、とにかくここの焼き肉タレが最高に旨いのである。
地元のコンビニで、ナショナルブランドのエバラとかのタレではなくて、この「とむら」のタレを置くところがあるくらいなのだ!僕は数年前にここに連れてきてもらって一発で虜になってしまった。宮崎に住む弟分にタレだけ送ってもらっていたほどだ。
座敷に上がる。そこにはタレ入りの容器が鎮座ましましている。
このタレこそが、日本有数の旨い焼き肉ダレなのだ!うーんこれごと持って帰りたい。
「はい お肉ですよ~」
来た! さてこの肉の皿を凝視して欲しい。左側はタンだが、右側の肉は何にみえますか? カルビだと思うでしょ?
なんとこれ、実は牛バラ。凄まじくサシが入っているため、そうとは思えない。
そしてこのメニューをみて欲しい。
なんと牛バラ、1人前が577円なのである。モチロンこいつが極めつけに旨いのダ! うーむ 恐るべし日南焼き肉。
「いただきまぁ~す!」
はしたなく一番真っ先に割り箸をとって焼きにかかる。片面は焦げ目が付くまでじっくり焼き、裏面はさっと炙る程度にして仕上げる。そして誰がなんといおうが、この焼き肉にはタレをべっとりと付けよう。
肉をほおばると、僕を待っていたかのごとくジュワッと肉汁が溢れる。そして、タレの甘みとニンニク・ゴマの香り、旨味が拡がる。ん~ こいつが食いたかったんだ! ご飯にもタレをかけてガツガツと掻っ込む。もう止まらない。
「こっちの地蟹の汁も食べてごらん。殻ごとよくすりつぶしてフワフワにしてあるんだ。旨いよ。」
これがまた絶品。フワフワの卵のように仕上げてある浮き実は、殻がプチプチと口の中で爆ぜて楽しい。
「いやぁ~ 旨かった!」
そして一階の肉売り場にダッシュ。買ったのはもちろん「タレ」である。
今回は一本680円の大瓶を買う。これで家でも楽しめる、、、原材料をみるとここにも「甘草(カンゾウ)」が。
カンゾウエキスは宮崎南部の基礎調味料なのであった。
日南は素晴らしい!魚も最高に旨いし、肉も旨い! そしてこの旅はまだ続くのである、、、