2016年2月18日 from 首都圏
OLYMPUS PEN-F 25mmf1.8
昨日事務所に試用で届いたオリンパスの新しいミラーレスカメラ、PEN-F。気軽な自然光・地灯り中心の撮影でどういう撮り心地かを確認するため、事務所から歩いて4分の立ち食い蕎麦「おか田」へ。
本日は、盛りそば(大盛り)+かき揚げにしてみた。以前のエントリで僕が感動したのは、温かな天ぷらそばだけではなく、むしろ盛りそばなのだ。
スケール感わかりにくいかもしれないけど、かなりいい盛り!盛り360円+大盛り100円+かき揚げ120円=580円、そしてこの価格帯で得られる味としては破格に美味しい。これこそリーズナブルといえるのだ。
ところでPEN-Fで何も考えずに撮って、ホワイトバランスも補正しないで現像しているが、実はこの写真は意地悪な環境で撮影している。
というのは、かき揚げから左は室内の蛍光灯が強く、蕎麦の側は道路からの自然光が当たっている。その二つが違う色なので、普通なら変な色バランスになってしまうはずなのだ。
けれども、わりとうまく補正しているなという感触。いわれないとわからないでしょう?
プロ使用を念頭にしたOM-Dシリーズとは違い、グリップのないスクエアな筐体であるPENシリーズには、じつはOM-Dにはない利点がある。それは、蕎麦やパスタなどの麺ものを箸やフォークで持ち上げて撮影する、いわゆる「リフト撮影」を自分でしやすいのだ。
こんど写真でアップするが、縦にしたPEN-Fを左手だけでもち、中指の腹でシャッターを押すということができる。グリップがあるOM-Dではこれがやりにくいのだ。その片手もちリフト撮影をしたのが冒頭写真であり、下記の写真だ。
撮りやすいぜ、、、
そして、ボケにくいフォーサーズといっても、被写体のレイアウト次第でこんなにトロッとボケてくれる。
いやそれにしても「おか田」の盛りは旨い。つゆが少なくなって、「すみませんつゆ足してもらえますか?」とお願いしたら、「葱もお入れしますか?」とたっぷりの葱を落としてくれた。こういう心根がとてもいい。
と思ってたら、、、
カウンターの中からタオル巻き姿の店主らしき方が出てきて、「あの、もしかしてやまけんさんですか?」と。
あーーーーー
すみません勝手にパシャパシャ撮ってブログなんか書いちゃって、と謝ったら、
「なにをおっしゃるんですか! 本当に嬉しかったんです! 常連さんが『君を元気づけるものを見せよう』っていってやまけんさんのブログを印刷したのを見せてくれて、、、手間掛けてることとか中身とコストのバランスのこととか、ちゃんと観てくれている人が居るんだって嬉しくなっちゃって、、、本当にありがとうございます!」
と。いやいや、とんでもないことです。でも、きけばやはり早朝から手間を掛けて食材を仕込んで準備して営業しているそうだ。確かに、彼らご夫婦は午後2時前には他の店員さんにバトンタッチして帰っている(一度引き継ぎをみた)が、それは早く帰るんじゃなくて、朝が早いから十分長時間労働しているからだ。
それと、盛りそばの盛り方がとってもいいよね、と言ったところ、
「ふつうの温かいかけそばと同じ量のそばですと、ちょと盛りにすると少なめになっちゃうんです。それだとお客さんがご満足されないと思うので、盛りはかなり多めにしてるんですよ。」
という。
えっ それじゃあ、盛りそばがたくさん出るようになったら、あなた方は損してしまいますね、と言ったら、力強く
「大丈夫!」
と! 「そんなことないので、どんどん頼んでいただければ嬉しいです」。
この大将、実にきっぷがいい。
ちなみに常連さんには、立ち食いそば研究の大家である坂崎仁紀 さんもいるらしい。以前の春日にあった店はこの本にも書かれているとのこと。さっそく本、発注しました。
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いやそれにしてもいい店だ。
そして、PEN-Fはブロガーにはかなり使いやすいカメラである。間違いなく。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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