2015年12月11日 from 食材
さきほどの唐牛(かろんじ)くんのリンゴ、割ってみた。 わっ 蜜が入ってない~ と言うあなた、別に蜜が入っているから美味しいと言うわけじゃありませんからね。蜜というけれどもあれは蜜ではなくてソルビトールという、リンゴが体内に生成する物質。蜜がはいると完熟のシルシではあるけれども、日持ちがしなくなる。逆に蜜が入って無くても完熟しているリンゴは同じように美味しい。
しかもこれ、無袋です。ふくろがけしないので、スレや傷があったりするけれども、その分、実も日光に当たっているので甘く美味しい。
唐牛くんは就農2年目。借りた畑でリンゴを栽培している。前職のトキワ養鶏グループは養鶏・養豚を行い、出た糞尿を完全に発酵させてアスパラやニンニク、リンゴの畑に施肥するという有機農業の循環を作っている素晴らしい生産者グループだ。ということで、唐牛くんのリンゴ栽培も化学肥料は一切入れない。農薬も完全無農薬にはまだ到達していないものの(そりゃそうだ)、極力使用しない。
そうして栽培したリンゴが6トンほど(加工用含む)獲れたという。電話したらなんと東京にいて、さてどこに売ろうかと色んな人に相談してまわっているとのことだった。
唐牛くんのまじめな無袋ふじ、興味のある方は(ごめん、小売や飲食などの業務筋ね)紹介しますので、ご連絡ください。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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