2015年12月 9日 from 食材
論文執筆ともろもろの仕事を両立させるために、極力外食を控える日々。 そんな中、京都は宮津の飯尾醸造より、新製品候補!?の試作品が届く。
その名も、、、ん? ヤバイ名前!?
とおもいきや、、、
正式名称は「シャブしゃぶに夢中」ですか(笑)
飯尾醸造はまじめなまじめなお酢屋さんだったが、5代目飯尾彰浩君に代が変わってから、もしかするとこうした脱力路線でいくのだろうかと、全国の調味料マニアが心配しています(笑)
このシャブ中、ではなかった「シャブしゃぶに夢中」はポン酢商品だ。 飯尾醸造はこれまでも大人気商品としてポン酢を出している。大分県臼杵市の旨みたっぷりになるまで熟させた黄カボス果汁を使用し、醤油にはこれまたすばらしい大徳醤油をブレンド。昆布など天然原料だけで仕上げた美味しいポン酢で、ファンは多い。
そこにまたさらに出す必要があるのか?と思ったが、裏面をみてハハアなるほど!と膝を打った。そこには原材料に「富士酢プレミアム」と書いてあるのだ。
富士酢プレミアムは飯尾醸造がながらく作ってきた基本の米酢をブラッシュアップした商品で、通常の米酢のJAS規格に必要とされる1リットル40gの米の8倍、じつに320gもの米を使って醸したお酢だ。コメの量が多くなれば、酢のうま味が倍々になり、なおかつゴージャスにして上品な香りが生まれ、別物のお酢になる。
しかしもちろん高くもなる!そのプレミアム富士酢を贅沢にも原料に使っているのだ。しかもそこに、だし原料に「ホタテ貝柱」が書いてある。そうか、この商品、徹底的にうま味を増強して、化学調味料や蛋白加水分解物、酵母エキスをいっさい使わずに満足できる味わいに仕上げ用と言うことだろう。といっても、これまでの富士酢ポン酢も十分にうま味が濃かったけどね!
早速、鍋です。
なかなかよいしゃぶしゃぶ用豚肉が手に入ったので、これで。
もうめんどうだから略して「シャブ中」ね。色は意外に淡いです。
さて、肩ロースをこのシャブ中につけていただきますと、、、
お!
おおおおおおおおおおおおおおおおお!
これは美味しい、、、
まず酸味がバチッと効いている。そして想像通りシッカリしたうま味があるので、もうこれ一本ですべてが完結する!
肩ロースの強い風味の部分も、くさみなどを感じさせない香りと酸味、そしてうま味できっちりと包み込む。
野菜や油揚げといった淡白な味わいのものも豊かに味付けしてくれる。
そして、じつはラベニにもう一つ書いてあったのが、大阪の山椒屋さん「やまつ辻田」の山椒と合わせて完成するという文言。
ということで、同封されていたのを、、、
一振りします!
おおおおおおおおおっ
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
これは合う! 素晴らしい!!!!!
山椒のパッと口中に弾ける香りが肉の旨さ、豚の香りをより芳醇に。そして酸味と酢の香りで上品に。そしてじんわり拡がる痺れ感の後味。
美味しい!
飯尾君、これ、ネーミングはともかく、かなり高いレベルではないですか。ぜひ製品化して下さい。買います!
ちなみにしゃぶしゃぶのお供は、このシャブ中と、八木澤商店の「君がいないとこまる」ですな。今度は飯尾君、ごまダレもやってみるかい。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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