2015年10月22日 from 食材
Nikon D800 Tamron 90mm f3.5
先日出会って仲良くさせていただいた方から、贈り物をいただく。茨城県の四万騎(しまき)農園の栗だ。
箱一杯に詰められた栗の実と、いがぐり。とても美しい佇まいで、妻が「写真に撮った方がいいからそのままとっておいた!」というので、0時過ぎからの撮影。本当にうつくしい。
その昔、食料が不足がちだったころ、栗のようにデンプンが豊富で、糖質としてエネルギーに変換しやすいたべものは貴重だったはずだ。それだけ高いエネルギーを外敵にもっていかれないためにだろう、鋭いイガに守られたその姿には機能美を感じてしまう。
おすすめの食べ方として筆頭に書かれていたのは「蒸し栗」。ついでゆで栗、そして揚げ栗。つまり栗以外のなーんにも加えずに、まずは味わって下さいと言うことだろう。おおせのとおり40分蒸したものを朝、いただく。
スプーンでホクッとすくうと綺麗にひび割れる。食べると、粉っぽさがなく唾液に滑らかに溶け、しっとりとなる。これは収獲したてではなくて、短期間貯蔵しているのかな、すでに甘みを感じる。そして、栗特有の繊細でおくゆかしい香りが喉の奥にはりつき、ここちよい。
なんとも見目麗しく、そして美味しいものをいただきました。Yさん、ごちそうさまでした!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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