笑っちゃうなあ! イオンが水産物で「持続可能な調達原則」をするというけど、それならばクロマグロとニホンウナギを売るのをやめた方がいいんでないかい? ワールドビジネスサテライトの映像も、ただの提灯持ちで笑ってしまう。

2015年8月11日 from 食材

昨日、自宅でワールドビジネスサテライトをつけたままお茶を飲んでいたら、「持続可能な水産資源を、、、」というくだりがあったのでピンと来て、テレビの方を向いた。

そうしたら、、、イオンの店頭で、水産資源の適正な管理がなされているという認証であるASCの認証取得済みのノルウェー産アトランティックサーモンを販売し始めたというニュースだった。

あー またかよ、、、とげんなりしてしまった。 イオンって、総体的にエシカル(倫理的)でないことをたくさんやってる(笑)のに、局所的にしかやっていない「いいことのようにみえること」を派手に宣伝する。そんなん言い訳だよ、、、しかし、それに簡単に乗っかるテレビ局もアホだな。

笑っちゃったのは、ワールドビジネスサテライトが編集して流した、イオンの担当者の発言である。

「こういう、世界に誇ることができる水産物を売っていきたい、、、」

というようなことを言っていたのである。

アホかあああああああああああああああああああああああああああああ

世界に誇る資格をもってるのはノルウェーの人達であって、お前らが誇ることじゃないだろうが!本当に世界に誇るというなら、日本の水産物でMSCやASCを取得できるレベルのものこそ「誇る」だから、そういうものを店に並べてみなさいよ。 でも、残念ながら日本にはほぼないんだよ、そんな魚は。

※まあしかし上記の担当社の発言はテレビで編集されてたので、もしかすると文脈が違うかもしれない。その場合はゴメンね。でもどのみち、世界に誇る水産資源はというと、うーん、、、

そんで、イオンが「持続可能な調達原則」として出している指針をみて、また笑っちゃった。

2、生物多様性保全、自然資源枯渇防止の観点で、イオン基準を設定・運用します。
3、再生不可能な資源の利用については、最小限に留めます。

えー、それはすごい、踏み込んでる!と思った。そしてその下の方にさらに! 下記のようにあるのだ。

違法な取引の排除
ワシントン条約の絶滅危惧種として取引制限のあるヨーロッパうなぎに関しては、ワシントン条約付属書の規定を担保する確実な方法が見当たらないため、取り扱いを中止する。

ほほう、ウナギ取り扱い中止!それは素晴らしい! トップのスーパーがそんなことをやるなんて!と思ったら、、、

「ヨーロッパウナギ」だけじゃないか!

おいおい まずは枯渇しそうなアンギラジャポニカ(ニホンウナギ)の取り扱いをやめるべきなんじゃないの!? それをやったらすごいスーパーだと手放しで拍手するけど、ヨーロッパウナギだけじゃ、あまり意味がないでしょ。その調達原則をしっかりやっていくなら、クロマグロの扱いも考えないとね。でも、できるのかな、、、?

ということで、もとから嫌いなイオンがさらに嫌いになりました。ちゃんちゃん。ワールドビジネスサテライトもさ、もうちょっと考えて番組作って下さいよ。ホント。