2015年6月22日 from 首都圏
乗降客数がめったやたらと多い武蔵小杉には、最近できた商業施設から伝統的な商店まで、いろんな店がある。食品スーパーでいえば「大野屋」があり、周辺の地元民からは圧倒的に支持されてきた。大野屋の社長さんは僕も宮崎のフーデリーを興したリエちゃんのつながりで仲良くさせていただいているのだが、その大野屋が、東急線の改札でてすぐのところにある和inBARヨンパチ食堂という店を運営している。
「やまけんさんがこないだ出たNHK「うまいっ!」で採り上げてた生ハム、あるよ!」
というので足を運んだ。そう、しばらく前になるが、NHKの日曜日朝番組「うまいっ!」で生ハムの回があったとき、スタジオゲストでコメントしたのであった。日本で美味しい生ハムを製造している業者といえば坂戸セラーノの尾島さんと、秋田に工房を持つグランビア金子さんの二人をすぐに思い出す。その尾島さんが特集されたのであった。
その後、思った通りセラーノには注文の嵐となり、既存顧客のところに届ける分まで品薄でかなり大変な状況になったらしい。ハムは2年以上かかるからねぇ、、、すぐに増産なんてできないんですよ、、、
ということでヨンパチ食堂入店、さっそく生ハムをありがたくいただきます。亜硝酸塩を使用しない尾島さんの生ハムは、キュアリングフレーバーが控えめで実にやさしい香り。ネットリとした脂の溶け具合が官能的で美味しい。実に和の味といえる上品な生ハムだと思う。美味しい!
「在庫がすくないからもうないって言われたんだけど、なんとか回してもらったんだよ。尾島さんの生ハム、食べたいなら早いうちにうちに来てくれたら食べられますよ!」
と大野さんからでした(笑)
これは大野さんスペシャル仕入、宮田りえの超お薦めイタリアンワインだそうです。白だけど、えっと驚く濃い色あい、でも呑んでみると適度な熟成感と爽やかな飲み口で、肉やスモーキーフレーバーの聴いた燻製ものにとても合う味わい。「これくらいご馳走しますよ」と大盤振る舞いしていただいて、大野さん貴重なワインをゴチでした!
ちなみにここ、ワインのあてになるつまみがめったやたらと多い!
燻製オイルサーディン、これで一杯飲める!
燻製ポテトサラダとピクルス、これでもう一杯!
店長お薦めがバーニャカウダで、ここのソースは豆乳と酒盗がベースになっている。
これがまた旨い!野菜がなくなってもソースだけで舐めてしまった!
豚バラ肉のオリーブ巻きもよし!
この店の推す宮崎県産の銘柄和牛のステーキも、いい火入れだ!
大野屋系の飲食店として、居酒屋をすぐ近くで営んでいる板さんが「これ食べて欲しくて!」ともってきてくれたのが、宮崎県の銘柄牛のほほ肉をホロホロに煮込んだ一皿。
脂が適度におち、銀餡風の仕上げにマッチしてとっても美味しい。
もう一皿、こちらは和牛肉を自分で調整した麹に漬け込んだもの。
麹と牛肉の相性は抜群、ネットリ生ハムのごとき味の凝縮度があって、これもまた酒をひたすら進めてしまう味だ!
ちなみにチェイサーは宮崎の和牛にちなんで、こんなものを。
そして最後の〆はなんつってもカレー!
これまた宮崎の名店(ガンジスじゃないよ!)のルーを仕入れて、この店で仕上げているとのこと。実に美味しいカレーでした。ランチでも出てるのかな、これは食べる価値あるカレーです。
ヨンパチ食堂、その名前を聞くと大衆食堂っぽいけど違いますワイン、いや和inBARです。武蔵小杉においでの際はぜひ寄ってみて下さいな!
■ヨンパチ食堂
川崎市中原区小杉町3-1301 武蔵小杉西街区ビル 1F
044-328-5012
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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