ワールドビジネスサテライトなどのニュース番組でもいくつか報道されていたので観た人もいるかもしれない。高島屋新宿店で、全国の大学で開発されたり、学生がつくった食品を集めてのフェアが開催されている。
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番組を僕も観たのだけれども、甘くないウエハースとか、レンジでチンですぐにご飯を炊けるソフトスチーム米などが特集されていた。
が!しかし! こういう番組に出てくるので、学生の影がほとんど無いものが多いらしい。例えば内情しっている人からきいたけれども、「あそこ、生徒が一人もいない」とか「研究提携してる企業や食品メーカーがせっせとブースを作って、売り子だけ学生がきてた」とか、そういうのが結構あるらしい。まあ、このイベントでフィーチャーされているのは「大学」であって「学生」じゃないからまあ、それでもいいとは思うんだけど、あざといぜ!
しかしながら、ほんものの学生達の頑張りにであいたければ、ぜひ日大のブースに足を運んで欲しい。日大生物資源科学部(もともとは農獣医学部)で学生達が豚を育て、そしてミントなどを食べさせてハムソーにしたものが並んでいる。
そして、掲題のスープである。実はなんで日大を推すかというと、昨年から、藤沢の生物資源科学部のキャンパスで、少しのコマ数ではあるが非常勤講師をしている。フードビジネスを学ぶ学生達に、農産物・畜産物・食品の生産や流通を教えていて、毎回たべもののテイスティングを行っているのだ。
このキャンパスにはハイヤーズというサークルがあって、自分達の考案した食品を学内で商品化したりということをしている。このスープは、彼らが企画しレシピも考案した商品だ。
トマト味で野菜たっぷり(トマト、タマネギ、ジャガイモ、赤インゲン、ナス)、そして日大牧場で育てている豚のベーコン。これ、インジェクションなしで、構内の桜の木のチップで燻したものだ。そしてトマトは、日大の卒業生で藤沢で大規模に施設トマトを生産し、大成功している井手農園のもの。
ミネストローネか、とあまり珍しくないと思うかもしれないが、一口すするとベーコンの薫香がブワッと強く香り、その辺で作れるものではない。ひいき目かもしれないがなかなかのものだと思う。
もし同イベントに足を運ぶ人は、ぜひ日大ブースで学生さんを励ましてあげて欲しい。ここのブースはしっかり、自分達で動いていること間違いないです。
同イベントは火曜日まで開催。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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