2015年4月22日 from 出張
ふー 本日、論文の構成の発表をしました。緊張と脱力。あとはガッチリ書いていきます。
札幌に来ている時に必ず行く店といえば、大通り公園からすこし車で行ったところにある「またつ」。元ホクレンの寺尾さんに連れて行っていただいて以来のヘビロテなので、このブログでの登場回数も異様に多い。
「またつ」を訪れる人の中でも、僕のブログを読んできたという人が多いらしいのだが、ひとつだけ困ることがあるという。
「やまけんの食べたものをそのまま食べたいって言うんだけど、ホッケ刺しとか、ほんの一時期しかないものを食べたいって言われてもなぁ」
ということである。そう、ホッケの刺身はある一時期しかとれない。通常、ホッケには寄生虫がいるので、生では食べない。しかしほんの一時期、しかも綺麗な海域で畜養しているホッケだけ、刺身で食べることができるという。はい、それがいまなんです。札幌に足を運べる人はぜひいってみましょう。ということで、今回のまたつ劇場始まりはじまり、、、
まずは超おおぶりなシャコの塩ゆで!
これを自分ではさみでジョキジョキ切ってむしゃぶりつくという寸法。
マスターの模範演技をきちんとふまえて、、、
いただきます!
ご覧の通りたまごが入っているシーズン! 「ぜーんぶメスだから、たまご入りだよ」というが本当でした。旨かったぁ~ 最初から殻を剥いちゃってるやつは旨みを含んだ水分が蒸発しちゃってるので、ばさばさしてて旨くないのである。面倒でも向く方が数倍うまい!
お次は、、、
季節的にヤリイカ!
「イカはささっと捌かないと、人間の体温で実がやけどしちゃって美味しくなくなるからね」
ということで食べる方もササッと急速に摂取!
コリコリしこしことした食感と甘さが最高です。なんたるクリアな味!
もちろんワサビではなく山ワサビ。いわゆるホースラディッシュのすり下ろしたてをどかんと醤油にとかして。バクッと食べると、鼻にすさまじい刺激が通るが、こいつがまたたまらない!
さあそして、本日の主役がこいつである。
これがホッケらしいですよ。生きてるのをみるの、初めてだわ!
このビチビチはねているやつをその場でおろして、こうなります!
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
みただけで柔らかな身の食感が伝わってくる!
しかも、この身肉にビッシリと細かく入った脂を、醤油につけることで視覚的に実感できるのだ!ほら!
醤油に身を落としただけでちりじりと油が散るのである。口に運ぶと、本当に淡くとろける魅力的な肉質。
ホッケ刺しは本当に美味しいものだ。これが一日経つともう食べられないという。本州ではなおさらのことだ。 いやぁ~ マジで旨い。毎回食べたいけど、この時期しかないのだ。そのはかなさ自体も美味しさに拍車をかける。
僕らの隣で呑んでいた、マスターの弟さんであるアキラさんからの差し入れの毛蟹。甲羅の味噌部分に足肉を混ぜて、、、
やばいっしょ。何もかけずとも味噌の濃さで十分な味わいなのである。
そして北海の4番バッター、キンキ。
立て塩をして3時間寝かせたキンキの身肉の上品で、とける脂の甘かったこと。骨までしゃぶりついちゃった。
そして今回スペシャルに頼んでおいたのが、、、
刺身にできるいい魚でフライ作って!とお願いしておいたのだ。そうしたらこんなすごい皿になった!
12時の方向からボタンエビ(超大型)、ホッケの半身、ヤリイカリング、ホッキ貝、アワビ、ホタテのフライである!
もう、このビジュアルだけで十分でしょう!
一番手前がホッケフライ。もうこれが衣の下がホワッホワに溶けていく、実にはかない柔らかさ!
タルタルソースでいただくともう、理性が飛びそうに柔らかくて旨い!
アワビフライとホッキフライも柔らかく、旨みが引き出されている。ホタテフライは繊維がしっかり走っていて、ほぐほぐっとほぐれ感が魅惑的!
一休みに、しろがいの昆布蒸し。
こんなに綺麗な貝があるんだね。あっさり系かと思いきや、味はクッキリしていて強い個性あり。美味しい。
〆はお寿司!
何をかくそう、またつのマスターの料理人キャリアは、寿司職人から始まるのです。
エビが一番手前と、奥から二列目にピント反り返ったのがある。このfbf
いよいよコースのフィニッシュ;
大きく写ってるけど、前菜用のカップです。
いやーーー今回もスゴかった。一番の驚きはホッケフライだったけど、どれもこれも旨かった!
ところで「またつ」は予約制で、予約分以外の魚は仕入れません。なので、1週間前以上にぜひ連絡を。僕は金曜日までこちらにいまーす。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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