秋葉原から歩いてすぐ、神田須田町の蕎麦「匠」はなんと自由の森学園の後輩が手打つ、とても美味しい十割蕎麦の店だった!

2015年2月24日 from 首都圏

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オリンパスE-M1 12-40mm f5.6 GODOX V860

いやーようやくぶっ壊してしまったオリンパスのカメラとレンズが修理から戻ってきました。これで心置きなく撮れる!しかも、タイミングいいことに本日付で新ファームウェアがダウンロードできるようになり、これも適用して返していただいた。

さて先週、お茶の水女子大付属小学校にお呼ばれして、食育授業のコメンテーターとして少しだけお話しをさせてもらった。ここに、僕の母校である自由の森学園の後輩、それも2学年下なので、実際につきあいのあった後輩がいるのだ。彼が呼んでくれたわけだけれども、実に面白い食育授業をやっていた。さすがはお茶大付属だけあって、親の意識も高く、朝食欠食率が低かったり、家庭での取り組みもちゃんとやってくれる親御さんが多いようだった。もちろん全国的に見れば、そんないい環境ばかりではないのが悩ましいところだが、、、

で、その時に後輩のH田君が「やまけんに行って欲しい店があるんですよ。神田須田町の蕎麦屋なんだけど、、、」というのだ。
(あ、ちなみに自由の森学園というところはその名の通り自由な学校で、後輩が平気で先輩を呼び捨てにするという、実になんというかオープンな学校なのです)

その店というのが「匠」という蕎麦店だ。なんだ、オリンパスのプロサロンがある小川町からすぐじゃないか。ということで、カメラの受取後、昼の部閉店まぎわに滑り込んだのである。

 

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落ち着いた店構え、店内はカウンター8席に4人掛けテーブルが二つ。ちょうど、僕の前に食べ終わった方たちが支払を終えて帰って行ったところだったので、ゆっくりいただくことにした。

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「ホントに来てくれて嬉しいです!」

というのが村田匠くん。そう、「匠」という店名は本名からとったストレートなものなのだ。

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初見だし、冷たいのと温かいのたべようということで、ざると田舎の合い盛りに、季節の温かいはまぐりそばをいただくことにした。

ちなみにここ、夜はコースもやっていて、刺身や小料理に天ぷら、そして蕎麦という、ある種理想的な食べ方が出来る。4名からやってくれるそうだ。

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まずは合い盛り。

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なかなかに端正なたたずまい。 というより、この盛りつけをみて「もしかして松翁の流れ?」と思った人もいるかもしれない。ご名答!村田君は松翁で数年修行をさせてもらったそうだ。

そこからまた別の店に入り、そして10年前にこの店を始めたのだという。今年3月でちょうど10周年記念ということだ。

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生粉打ちの蕎麦である。細く角がキリッと立ち、その姿形は申し分ない美しさだ。

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つゆもキリッとしつつ、辛すぎないほどよさを持っている。美麗な味と香りの蕎麦だと思う。

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田舎の野趣と歯ごたえも難しいこと言わず愉しめる。

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そば湯はごらんの通り白濁した濃いそば湯。

さあそして温かなはまぐりそば。

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大ぶりのはまぐりが二つ、ドンドンと乗っていて、これまたダイナミックな生わかめがたっぷり。これが実に美味しいのでビックリしてしまった!

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ざるそばとはまた違う、甘汁をやわらかく吸った蕎麦が優しく美味しい。しかもこの甘汁がまたいい味なんだよね。

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鶏ごぼうそばのような味の濃いめの甘汁と、はまぐりそばのようにデリケートな味のそばと汁は作り分けているとのこと。ご覧の通りこちらは淡口で、出汁のしっかり効いた素材感重視の味。そこにはまぐりの出汁が溶け込んでいて、極上の味わいになっている。

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火の通ったはまぐりのやわやわとふくよかなこと。ネギを時間差で投入すると、出汁の味がキリッと引き締まってこれまた美味い!

いやー やるでないの村田君!

「いやーすっごく緊張します!二期上の先輩が来てくれるなんて、、、」

と恐縮しているようだったけれども、こちらこそ同門の徒が立派に美味しいそばを打っているのがとても嬉しい。

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社会に出て営業職などをしていた時代、人生で本当にやりたいことをやりたいと思ったそうだ。その時好きなことというのが料理、それも蕎麦が好きだと言うことでこの道に入ったとのよし。立派に報われているじゃないか!

ご覧の写真の後ろにみえるように、銘酒「黒帯」も置いてある。よしゃ、今度は夜に来よう。

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夜は一杯やって蕎麦で〆るというのもできるし、腹一杯蕎麦でもいい。常陸秋そばの十割蕎麦は、誰にでもお勧めできる姿勢の美しい味わいだった。ご馳走様!

手打ち蕎麦 匠
東京都千代田区神田須田町2-25-2
03-5256-5670