2014年11月 4日 from お取り寄せ,日本の畜産を考える
※販売は終了しました!
とっても綺麗な牛、べっぴんちゃんが、お肉になってくれました。北十勝ファームですくすく育ち、大地君、ひかりちゃんと子牛を産んでくれた彼女ですが、いろいろあって繁殖メス牛ではなく肥育にまわりました。
いつも僕がこのブログで言っているように、経産牛は美味しい! 経産とは「お産を経た牛」のことですが、通常市場に出回るのはお産をしていないメス牛か、幼いうちに去勢したオス牛です。これらは25~30ヶ月程度の期間太らせて、出荷されます。
これに対して経産牛は生まれて二年目に種付けされ、それ以降、順調にいけば一年一産します。ふつうは6産程度、長いものだと10~12産くらいして廃用つまりお肉にされますが、だいたいこの段階で値段は安く、ひき肉用となることが多いです。
また、廃用になる際、繁殖用メス牛は肉のつかない、太らせない飼い方をしているのですが、痩せた身体のまま市場に出して販売すると「ガリ」と呼ばれる肉付きの悪い牛肉となります。しかし味を重視する場合は「再肥育」といって、半年ほど太らせる目的で餌を与え、飼い直しをします。この場合、とても美味しい肉になることがあります。
「本当は、未経産のメスよりも経産牛のほうが美味しいんだよ」
という業界関係者は数多くいます。しかし、日本の市場では未経産か去勢がメインストリームなので、あまりこうした「美味しい経産牛」が表に出てくることはありません。
僕はこれまで数え切れないほど経産牛を何度も食べてきていますが、どう考えても未経産牛よりも味わいが深い。知らない人は「硬くて、匂いがしそう」と思うようですが、まったく違います。加齢によって細胞組織がしっかりしてくるので食感はあります。しかし再肥育によって「硬い」などとはまったく感じない食感です。そして匂いではなく、牛肉特有のあの甘く濃い香りが強くなる、つまり美味しくなります。これが度を超すと「匂い」になるようなんですが、、、
しかしこの「べっぴん」ちゃんは、まだなんと5歳という若さ!なので、異例の若き経産牛なのです。もちろん再肥育も北十勝ファームで行われたので、国産飼料99.9%という自給度合です。ちなみに北十勝ファームは、北海道の短角和牛の共励会で最優秀賞を獲った生産者。
これがべっぴんの履歴書です。
このべっぴんちゃんのお肉を販売します。過去何回かの販売で要望の多い「ブロックで買いたい」というお声に対応するため、焼肉やステーキ、煮込みなどにつかってもらえるように様々な部位を出します。
賞味期限は11月19日までに切られていますので、今週中に募集を〆切り、来週発送します。通常、スーパーに並ぶ肉は14日間程度の浅い熟成で店頭に並んでいますが、それでは旨味は十分に醸成されていると言い難い。こちらはもうすでに1ヶ月ねかせてるので、ウェットでも十分に美味しくなっているはずです。
追記:
5kg以上のサイズの塊肉については半分割可能です。申込時に分割希望とご入力ください。5Kg以下のものの分割はご容赦下さい。また、連絡先メールアドレスがキャリアの携帯メールで、こちらからメールしてもエラーが帰ってきてしまうケースが非常に多くあります。携帯メールではないアドレスでご連絡いただけますようお願いいたします。
注文は下記で承ります。応募が多い場合は早く〆切ますのでよろしくです!
■べっぴんのお肉注文受付
http://goo.gl/forms/bOiJhwpL7h
追記:
5kg以上のサイズの塊肉については半分割可能です。申込時に分割希望とご入力ください。5kg以下のものの分割はご容赦下さい。また、連絡先メールアドレスがキャリアの携帯メールで、こちらからメールしてもエラーが帰ってきてしまうケースが非常に多くあります。携帯メールではないアドレスでご連絡いただけますようお願いいたします。
追記:
大好評をもって終了しました!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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