2014年10月 8日 from 出張
D800 + SIGMA24-105mmf4 f5.6 1/125 105mm
三重県の松阪市から津まで一時間ちょっと。その田んぼしかない地域にぽこっとある施設で、新しく取り組む豚肉の味をどういう方向性にするかということを喧々がくがく。よい方向にまとまりつつありますゾ!
「やまもとさん、お昼はなにかご要望ありますか?」
と車内で聴かれる。実はこの時、大観亭にてウナギを食うという贅沢をしようかと思っていた。大観亭というのは三重県のウナギを代表する店の一つで、何軒かあるのだが、旨いのはそのうちの一店だ。
知っての通り(いや知らないか)、僕は資源減少が懸念されているウナギに関して、一年に三回しか食べないということを宣言している。今年はすでにこの週アス記事のために1回食べた。大観亭は貴重な二回目をここで食べてもいい!と思える味である。
「あ、大観亭に行こうかと思ってたんですが」
「おーそうでしたか、実はわたしも、会議がうまくまとまったことだし、ウナギを食べようかと思ってました。この近くに、農家の集まりの後によく行く店があるんですが」
えっ!?
農家がよく集うウナギ店?
それ、行きたいデス!
やっぱり食い倒ラーともあろう存在が、保守に傾いてはいけんのですよ!
ということでやってきたのがこの「うなふじ」。写真撮ってるうちにどんどん駐車場が埋まっていく。人気店なのである。
ご覧の通りの大衆ウナギ店。
一番大きなウナギを食べられるのはどれでしょう?と訪ねたら、長焼きの定食がいちばん大きいとのこと。なので、そいつを頼んだ。だって三回のうちの一回ですからね。ほどなくしてやってきたのがこれだ!
ご飯の盛りがいい!あ、そうか大盛って頼んだのだった(笑)
ウナギはご覧の通り、蒸さずに焼く関西方式、「地焼き」である。ウナギが内包する脂自体で肉と小骨を焼き切り、余分な脂は落とし、皮目はバリッと、皮の内側にはネッチリした脂が少し残るといういいあんばいに焼いてある!
ウナギ一匹分をありがたく贅沢にわしわしといただくことにしたのであった。とにかく三重県のウナギのタレは九州と同じくらいに甘目なのだけれども、それが白飯を食べ進めるための協力なエンジンとなる!バリッと焼かれた鰻の香ばしさと甘辛ダレの組み合わせは世界最強レベルである。
しかし、ちょっとだけ後悔。ウナギの旨さって、タレがご飯に染みこむ味だと思うんだよね。ふかくにもウナギのデカサだけを気にして、白飯にタレが染みこむ旨さの追求を忘れてしまっていた、、、これは再訪しなきゃだな。
あと一回、どこで食べるかな、、、
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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