岩手県北部、一関市かいわいで高品質な黒毛和牛を生産する「いわて門崎丑(かんざきうし)」がある。その門崎丑を育てているのが千葉兄弟、その弟さんのほうがNYのドライエージングビーフ視察ツアーで一緒になった千葉祐士君だ。僕と同い年なので意気投合、盛り上がった仲である。
その千葉君から、一関のおいしいものをあつめて食べる会をやるのできてくれという連絡があって、土曜出勤してきたわけである。場所は、彼らが東京に出店する「格之進F」。南北線の六本木一丁目駅の改札を出てホントにすぐである。
通常の格之進は、一族で育てている門崎丑を熟成して焼いて供する店。NYに一緒に行ったのでドライエージングも試行しているはずだが、門崎丑は黒毛のA4以上になるケースが多いので、NYスタイルは合わない。ということで、彼なりの熟成技法を模索しているという。
でもこの日はそれよりも、、、
こちらのテーマである。
ウェルカムドリンクから一関周辺の酒蔵の日本酒。それを振る舞うのは一関市長の勝部さんだ。
この日、なんと僕が市長の目の前の席に。おいおいなんてコトするんだ千葉君。
彼が千葉君です。今日の趣旨を説明。
■小松菜とリンゴのスムージー
この日のメニューに使われている素材の生産者がほぼ全員きているという会。まずは農業法人かさい農園の小松菜が使われたスムージー。
■椎茸ペペロンチーノのサラダ
このサラダに乗っている、ニンニクと鷹の爪とともに炒められた椎茸は、なんとあの「マランツ」が栽培したもの。マランツって識ってますか?俺らには手が届かなかった高級アンプメーカーですよ。最初に就職した会社の寮を出る際に、エイヤッと当時のステレオ雑誌のベストバイに選ばれていたプリメインアンプとCDプレーヤーを買ったものである。それから10年使って、いまは親友の石坂亥士に託してある。
そのマランツが椎茸栽培をしている! まあ、椎茸は工業製品を製造している企業が参入しやすい食品なのだけれどもね、それにしてもマランツらしくて、「クラシックを聴かせて育てています」とのことなのだ。
いやなるほど、でもマランツはスピーカーは造ってないよね?と聴いたら「はい、スピーカーは違います」とのこと(笑)
■米粉で造ったキッシュロレーヌ
使われている米粉のお米はめだか米。門崎ファームという生産法人が栽培する米だ。めだかが生息するような水質の綺麗な田圃での栽培を売りにするだけあって、たしかにここのお米は美味しい!(品種はひとめぼれ)
ちなみに門崎ファームの一枚の田圃面積は1haという大きさ!(通常は0.3ヘクタール)
機会があれば観に行きたいと思う。
■岩手の季節野菜の窯焼き
ところでこの日僕の隣に座ったのが、なんとあの大人気ブログ「イエス!フォーリンデブ」(http://fallindebu.net/)のはっしー君。
いやーよく観てますよ、初めましてと挨拶しようとしたら、、、
「覚えてらっしゃらないと思いますが、僕はやまけんさんに一度お会いしてるんです。2007年の屋形船の時です!あのときブログやってるひとが集まってワイワイ楽しそうにしてるのを観て、いいなあ、僕もやりたいなあと思ってブログを始めたんですよ!」
と言うではないか!マジ!? それってこの日↓じゃないか!
「はい、しかもその日、今の嫁さんに屋形船でプロポーズしようと思ってたんですけど、船酔いしちゃって、、、(苦笑)それで、その夜にプロポーズして結婚して今に至るんです!」
えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ
そんないきさつがあったとは、、、食い倒れ日記もなにかの足しになっている様でちょっとホッとしました(笑)
はっしー君がそんな縁で繋がっていたとはね、この日一番のビックリ。
■ゴボウとコンニャクのアヒージョ
ごめんなさい、コンニャクが苦手なので撮ってません、、、説明なかったけど、このコンニャクって岩手の名物なの?
ゴボウは美味しかったです。川べりの砂質土壌で育ったクセのない柔らかなゴボウ。島根県の半田組のゴボウを思い出した。
■スイートコーンの冷製ポタージュ
あ、これも撮らずに呑んじゃった!
■陸中高原豚のポルペッティーニ完熟トマトのデミグラスソース
■岩手南牛のグリル
まあこれはいうことありません。美味。
■めだか米白飯と椎茸佃煮ピリ辛味
イエス!フォーリンデブのはっしー君がご飯山盛りをオーダー。 あ、俺も俺も、と頼んだら、3倍盛りになっていた!
さっきも書いたけどメダカ米、美味しいです。ひとめぼれはいい米だけどなぜか地味。岩手県民の人柄ような味わいですね。
■かにばっとの和風スパゲッティーニ
かにばっとは「はっと」の一種。カニの汁で蕎麦ハットを煮込むんだろうけど、ここはスパゲティで。
大変美味しゅうございました!
■葛のずんだクリーム包み/ゴボウ茶
そんなこんなで賑やかに夜は更けていったのでした。
千葉ちゃん、いい会だね。誘ってくれてありがとう!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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