2014年7月15日 from 出張
僕はいろんなプロフィールに「愛媛県今治市生まれ、埼玉育ち」と書いている。これは真実で、うちの母は僕を産むとき、故郷である今治市に帰って、今治の産婦人科で僕を産み落とした。産後の数週間を今治市で過ごしたわけで、その後の20年ほどは埼玉県で育ったわけだけれども、「生まれは愛媛です」と言っているのである。文句あっか!?
その今治市が全国に誇るご当地グルメといえば、二つある。その一つがこれ、焼豚玉子飯(やきぶたたまごめし)だ。いまではいろんな店が出しているけれども、オリジナルはここ、「重松飯店」である。その辺の事情は過去ログをみてちょ。
■ひさびさに痛快なB級! 愛媛県今治市が誇る「焼豚玉子飯」は白米をガシガシかっこめる素晴らしきタレご飯である! そして今治ラーメンを食すハシゴ旅
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2009/10/b.html
まあしかし焼豚を薄切りにしたのにタレがまぶさってて、半熟テラテラの目玉焼きにも甘辛ダレがかかっているわけだが、この際、豚肉は満足度の高いタンパク質供給源という位置づけだが、主役ではない。
この料理の主役はなんといっても甘辛ダレだと思う。醤油に水飴とかハチミツとかいれてるのか全然わからないけれども、きっと小難しいことはしてないだろう。醤油ベースで甘く煮詰めたタレ。それが主役である。もちろん焼豚と目玉焼きという絶妙なコンビがあることは重要で、玉子がなけりゃ単なる焼豚丼だし、焼豚がいなければ目玉焼き丼にすぎない。
しかしこの両者が白飯の上に乗り、タレをわれわれに食べさせる媒介物となった瞬間に、われらの口内によだれを喚起させるすさまじく旨いイメージが脳内に展開されるのである!
いやはや。
で、この重松飯店の大将を取材させていただいたのだけれども、そこで驚きの事実を知った。それは、いまメニューに載っている300円プラスの大盛は、昔は中盛りだったと言うこと。
「いま出してる丼はこっち(むかって左側)なんやけど、昔はこっち(右)で出してたんや。けどこれ、むちゃくちゃたくさん入りすぎるんで、やめたんよね。」
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
これで喰いてぇえええええええええええええええええええええええええええええええええ
という、幻の大ドンブリでした。たしかに、右側の大ドンブリは使い込んでないせいか、色が新品みたいだね。
ああそれにしてもまた喰いたくなったよ焼豚玉子飯、、、わが故郷よ、、、
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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