美味しいソースとそうでないソースの間にはむちゃくちゃな開きがある。と言うのを実感した昼だった。写真のソースにケチャップ類は、すべて京都のパパヤソースというメーカーの商品だ。ウスター、中濃、トンカツソースに加えて絶品のトマトケチャップ、そして後ろの方にあるのは複合調味料というかソース類だ。
中濃ソースを味見しようと、市販の大手メーカーの有機野菜使用中濃ソースと一緒に、スプーンにたらして味を見てみた。
が!
勝負にならん! ソースってこんなに味が違うのかよっ と衝撃をくらうほどに、このパパヤソースが旨いのだ! いやマジでビックリした。 うちの部下(管理栄養士)も目を見開いて驚くばかり。パパヤソース恐るべし、です。ソースメーカーさんはいろいろあって僕も知人が数人いるが、このパパヤの美味しさはトップレベルだな。
なんでこのパパヤソースが旨いのか、実は理由がある。同社のWebをみればかいてあるのだが、ここは合成保存料や合成甘味料、カラメルや化学調味料といった添加物を一切使わない。原料には生野菜を使用する、とあるが、これがミソ。パウダー類ではこの味が出ないのだ。
で、味の決め手は同社の製造特許でもある「酵素分解」である。特許内容をみてないので詳細はわからないが、野菜に含まれているタンパク質やデンプン、セルロースなどを酵素の働きで分解すると、甘味やうま味、人に好ましい香りなどを生成することができる。これをベースにソースを仕込んでいくというのである。
実はこの話は、同社と協力関係にある、無添加マヨネーズ・ドレッシング製造の雄であるユーサイドの久保田社長からうかがった話である。以来、パパヤソース遊びに行きたいな~と思っていたら、うちの部下が先日、とある商品展示会で名刺交換をしたと。その後、感想を連絡したところ、サンプルをいただいたらしい。距離が縮まってヨカッタヨカッタ!
ということで最近シリーズ化しているDP2Qで写真撮った。ここから先はカメラの話ね(笑)
DP2Qで商品撮影した時の、絞り値の違いによる変化をみようとセットしてみた。ライティングは右側からトレーシングペーパー、400Wのストロボ一灯。左はレフで起こしただけ。簡易セットなので、瓶の右側の映り込みが甚だしいがお許しを。バンク2灯でクラムシェルで撮影したらいいんだけど、装備を家に置いて来ちゃったんだ。
今回もなるべくDPの素の実力をみるために、純正の現像ソフトであるSIGMA Photo Proで何もいじらずにTIFFに書き出し、それをJPEGに変換しただけ。従ってアンシャープマスクもかけてません。
f2.8からf16まで数段階で撮ったのを並べます。クリックすると縮小前の大きい画像に飛びます(一枚で11MBあるからね)。
■f2.8
意外とDP2Qは周辺光量落ちがある!というのがおわかりいただけるカット。でも描写自体は全然問題ありません。開放からバッチリ。
■f5.6
f5.6使いやすい深度ですね、適度にぼけてくれ、ピント位置はしっかり描写。ケチャップのシールのところに糸くずがひっかかってるのが鮮明です。
■f8.0
おそらく最高の解像度を得ることができる絞り値がこれでしょう。文句ありません。
■f11
あ、他の写真よりすこしストロボの光量を大きくしすぎたか。この状態が、回折現象が気にならない程度の絞り限界かな。
f16(最小絞り)
さすがに後ろ側のナポリタンソースの瓶のラベル面などに回折の影響が出て、もやっと感を感じるようになります。でも使えないかというとそんなことはない!だってこれアンシャープマスクかけてない状態だからね。ここから少しシャープかければ、バチッとエッジが立つこと間違いないのであります。
ということで、細部の描写を楽しむことができるDPシリーズの場合、やっぱり月並みですがf8の無敵感という感じですかね。
あとはホント、露出シミュレーション問題だけ早く対応をお願いしたいと思いつつ、このエントリを終わります。
パパヤソースさんありがとうございました!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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