2014年2月19日 from 出張
博多うどんは基本的にコシのそれほどない、煮干しメインの出汁の美味しい九州うどんである。その研究を続けているのだけれども、コンサル先のYさんが「きょうはキーマカレーうどん食べましょう」と言うので、なんじゃそれはぁと大ノリで店へと向かったのである。
■あかちょこべ http://www.akachokobe.com/
冷泉公園のすぐちかく。お、この辺は旨いもの屋が集まってる界隈だね。そこに立つ、けっこう派手なお店「あかちょこべ」。「古式胚芽うどん」と名乗っているのが気になりますね。小麦は全粒の状態からふすまと胚芽を取り除いて製粉することで、白い粉ができるわけだけれども、栄養価に富んだ胚芽を戻してうどんにしているということだろう。
キーマカレーうどんを目指していたわけだけど、メニューを見ていると全部気になる!たとえば「ずぼらうどん」てなんじゃ!? さらに「博多もつずぼら」とか、、、
ということで、みんなで旨そうなのを頼んでみる。僕はキーマカレーうどんとゴボウ天うどん。
同席のNちゃんがたのんだ「ずぼら」はこんな感じ!なんとやかんに釜揚げうどんが入ってきて、つゆは酢の効いたつけ汁。ひとくちいただいたけど、美味しかった!
そうこうしているうちに僕の頼んだキーマカレーうどんカミング!
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
久しぶりにたぎるなぁ!
実に素晴らしきプレゼンテーション!ちなみにこの状態、丼にはつゆが張られていない状態で、手前の徳利に熱いつゆがはいっている。その脇の皿に天かすが載っている。これをお好みでミックスして食べて下さいという趣向だ。
最初、つゆをかけずにうどんにキーマカレーをからめていただく。うむ、キーマ自体もうどんに合わせたものではなく、ホントにキーマである。うどんは、胚芽が入っているおかげもあって風味があり、カレーの強さを押しとどめ、ちゃんと存在感を主張する。コシは、やはり博多うどん、それほどない。
そこへ、つゆをとぽぽぽぽとかけ回す。
だし汁とうどんと天かす、キーマカレーがなじんで、一段階次元が変わる味わい。なかなか考え抜いてるね!
もちろんこれでは終わりません。ゴボウ天うどんの威容がまた素晴らしい!
宮崎県西都市の「満所茶屋」のど迫力ゴボウ天ほどではないが、街中でこのボリュームのゴボウ天はすごい!
麺の胚芽感がひじょうによくつたわります。麦の香り、というのはあまりないものなのだけど、胚芽は確実にコクのある香りがする。出汁も複雑に色んな素材がからみあった味なので、非常に合ってます。
そんでですねぇ、実は、、、
鶏飯が旨い!
ここのは炊き込みではなく、炊きあがり寸前の白ご飯に、鶏とゴボウを甘辛く煮たのを煮汁ごとどちゃっと乗せて、混ぜ込んだスタイルの鶏飯だ。炊き込みよりこっちのほうが味がクッキリはっきりするから好き。
いやぁ、大満足!ここは何を食べても納得の店だ。
またこよう、、、今度は博多もつずぼらを食うぞ!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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