「○○○○○を紹介して!」というお願いを僕にする場合、こうしてください。

2013年11月17日 from 日常つれづれ

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Nikon D800 24-70mmf2.8 徳島県にて鳴門金時農家さんの圃場にて

一度も会ったことがない人から、メールやFacebookなどでいきなり「○○○○○の生産者を紹介して欲しい」「○○○○○を試してみたいので、業者を紹介して欲しい」といってくる人が居る。それも、経営主体がどんなもので、自分がどのような仕事をしていて、どういう経緯でそのものを識って、なんでやまけんに頼もうと思ったかも説明して、その上で「紹介して欲しい」というならわかるのだけれども、それら全ての説明をすっ飛ばして来る人がかなり多い。

そういう人には、前提をいろいろ教えて下さい、紹介できる業者さんがいるかどうか考えますからと返事をする。例えば「○○牛の業者を紹介して欲しい」という場合は、いま想定している希望部位や月間数量などを教えてね、と。しかしそれに対して「食べたことがないしぜんぜんわからないので、サンプルが欲しいんです。業者紹介して下さい」と書いてくるような人が結構居る。つい最近も、焼肉業界ではかなりかなり大手の社長秘書室からそんな不躾なメールが来た。

あのね、その程度のことも考えて連絡もできないような人に大事な大事な業者さんを紹介できないっつーの。

僕が青果流通の業界で先輩から教わったことの一つに、「あのな、取引で誰かを紹介するってことは、そいつが飛んじゃったりした時は自分がケツを拭きます、ってことだと思わなきゃダメだぞ」というのがある。たべもの業界だけじゃないだろうが、特に第一次産品の場合は、取引先の与信は大事である。紹介というのはその与信をある程度、紹介者が肩代わりするということだ。だから、なまはんかな紹介は絶対にダメなのだ。

僕も過去、ある生産者団体に加工業者さんを紹介して取引が始まったのだが、その加工業者さんが倒産し、生産者団体には数百万円の焦げ付きが残ったことがある。それでうちが支払いを持つということはなかったし、その生産者団体の皆さんは僕と変わらず付き合ってくれているのだけれども、あの苦い苦い思いはもうあじわいたくない。

なので、僕に「どこそこを紹介して下さい」というのはウェルカムなんだけれども、せめてあなたのバックグラウンドとか、そういったことくらいは説明をつけて下さいネ。というお願いでした。