日暮里の手打ち麺屋「馬賊」の餃子は関東で有数の旨さだと思っていたんだが、この麺との落差が相変わらずスゴイ。

2013年10月15日 from 首都圏

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Willcom AQUOS Phone esの内臓カメラにて

日暮里駅のロータリーに面している中華料理「馬賊」。俺がこの店に初めて来たのは大学に進学してから。超お世話になった予備校の古文の先生であるキズヤ先生に久しぶりにお会いしたいと連絡したらこの店を指定されたのだ。

僕の通っていた浦和アカデミー予備校という、南浦和にあった小さな予備校は、すでにない。ここには名物先生がけっこういたのだが、その中で一番知的な刺激を受けた先生がキズヤさんだった。大学に入学してからもあいたいと思ったんだから相当なものだ。

馬賊に入ると先生は助手のようなひとと担々麺をすすっていた。

「おまえここ初めてか?担々麺旨いぞ」

といわれたが、僕は日本式の担々麺が好きでない。旨いと思ったことがない。ゴマペーストである芝麻醤をあんなにだらだらと絡めた抑揚のない味をみなよく旨い旨いと食べられるもんだ、と常々思っている。ので、普通の麺を食った。

馬賊は、小麦粉の生地を手でビヨーンとのばして重ね、ビヨーンと伸ばし、を繰り返していつの間にか細い麺になっていくという、あの手打ち麺(というか手延べ麺)の店だ。あの当時はそうとう珍しかったと思う。その麺はたしかにブリンとした歯ごたえで旨い!と思ったが、スープはやけにあっさりしていて、頼りない味だった。

キズヤ先生との話は、予想だにしない方向へと進んでいった。先生、マジでそっちの方向?という驚愕の展開が待っていたのだが、その話はここでは触れない。

それ以後けっこう馬賊に通ったのだが、その目当ては餃子である。ここの餃子は皮がむっちり厚くて、中の豚肉餡がこってり、時間をおいて熟成させたかのような香りのするものなのだ。皿にとったら河に箸でぷすりと穴を開け、そこに酢2:醤油1を流し込む。それをハフッと頬張ると、酢を吸った餃子の具がブシュッと弾けていいのだ(むせないように注意)。

先日、上中里で情報交換をした際、途中下車して久しぶりに馬賊によってみた。相変わらず愛想のない接客(笑)。餃子二人前にしようかと思ったが、あまりにも久しぶりだったので麺を食おうと思った。

こういう場合ぼくがチョイスするのが麻婆ラーメンだ。マーボー豆腐がのっているんだもの、スープがしょうしょう頼りない味でもいけるでしょ、という算段。

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しかし、すごいね。頼りないスープはどんな具を乗せても補えないことがわかった(笑)

馬賊の麺は実にうまい。けど、スープはそれに追いつけない。従って、つけ麺か冷麺のような、麺を主体に味わうものをチョイスすることをオススメします。いやー久しぶりに味わった(笑)