2013年5月17日 from トルコ Republic of Turkey
オリンパスOM-D MZD45mmf1.8 フラッシュなし
ということで昨晩は、ロイヤルパーク汐留ホテルにてトルコ大使館主催のメディア向けレセプションでスピーチをしてました。
とにかくトルコ料理は世界三大料理の一つとされているのに、日本ではトルコ料理についてまったく識られていない! トルコ料理で識っているものと言えば、「ドネルケバブにドンドルマ」という人が多いだろうが、秋葉原や各所で屋台が出ているドネルケバブをトルコのシェフが観ると、みんないや~な顔をする。
「なんでドネルにキャベツが添えられてるんだ!?あんなこと、トルコでは絶対にしない」
というのである。日本の寿司がアメリカで全くの別物に変容し、それが受け入れられているのを日本人は微妙な気持ちで見つめているわけだけれども、同じことが日本におけるトルコ料理でも起こっているのである。
でも、トルコ料理の真実は、日本人が思いもつかないような裾野の広さと、深みを持っている。なにせトルコの国土はデカイ。アジア・アラブ・ヨーロッパの結節点だからね。その広大な国土のそれぞれの郷土料理を集合し洗練させた宮廷料理があり、現代ではそれをさらにガストロノミー(美食)の世界へと昇華させようとしているシェフ達が居る。それは、僕がブログで書き続けている通りだ。
で、本物のトルコ料理を識ってもらうためにトルコ大使館が昨年も実施したトルコ料理フェアを、今日からロイヤルパーク汐留で開始する!
平日2500円(税別)は、ふつうのランチと考えたら高額かもしれないが、食べられる料理のバリエーションからすると絶対にお得だ!いちど食べに行っていただきたいと思う。
ただし、なんつってもビュッフェだからね。作り置きした料理になるので、そこは割り引いてくださいネ。昨晩全種の料理を食べたが、味としてはビュッフェであることを加味してもかなりイイ線行っている。まだ食べたことのないトルコ料理を味わうことができると思う。
なにせ、今回のフェアのために二名のシェフは、トルコから150kgもの食材や調味料を空輸してきている。本場でなければつかえないスパイスや素材がちりばめられているのだ。ぜひお楽しみいただきたい。
さて昨日の模様。僕のスピーチはまあいいや(笑)
昨年にひきつづき文化広報参事官であるアイシェギュル・アトマジャさん、お人形さんのような美しい人でありまして、この人の半径2メートル以内に入ると、とたんに俺は発汗してしまう(笑)
そして二人のシェフ、ネジャットとイスマイルだ。マイクを持ってるのがネジャットシェフ。なんと今回初めて識ったが、彼はトルコ首相の料理番でもあるそうだ、、、(汗)しかも年齢は僕の一つ上。もっと上かと思ってたぁ~!
さあそれでは今回食べられる(はずの)料理を!
まずはこれをたべて!トマトとキュウリ、クルミのサラダ。サラダというか冷製スープというような、汁気シャバシャバの一品。スパイス「スマック」がたっぷり使われていて、美味しい!
オリーブのサラダ。
ソラマメのトマト煮、美味なり!この発想はなかったね!
奥がインゲンの煮物、手前がナスのサラダ。
特に、トルコでは重要な素材であるナス(パトルジャン)のサラダは美味しい!必ず日本人の気に入るでしょう。
ほぐしたチキンを使った、コーカサス風チキンサラダ。
レンズ豆のキョフテ。これはマストイートです!スパイシーでまるで肉のよう。ベジタリアン・パワフルフードです。
エビのサラダ。
これ、今日以降出てくるかわからないが、イワシのマリネ。というのは、トルコから持ってきたんだといっていたので、通常のコースに出てくるかわからないのだ。これ、イワシやビネガーが違うせいか、日本のイワシの酢漬けとかなり違う味わいで面白かった。
ドルマ。中に詰められた米のピラフの味付けはトルコ風の、奥ゆかしいスパイス使い。美味しい。
これもトルコらしいね、豆の煮付けだ。
タコのサラダ。
ガルバンゾ豆をマッシュしたものがベースとなっている「フムス」。
以上はメゼ(前菜)スペースの料理。これ以外にメインの肉と魚の料理コーナーがあった!そっちは全部写せてない。ゴメン!
ピラウ(ピラフ)を炊き込むスープの味と香りが実にトルコ風。おいしゅうございます。
レバーのフライだが、これも日本人好みのスパイス風味。
その他さまざまな肉料理があるが、、、
もし「王様のビーフ」があったら、絶対に食べましょう!今回いちばんビックリした。ビーフと生のアーモンド、干しイチジクや乾燥フルーツを煮込んだもの。と書くと美味しくなさそうでしょ?しかしこれが、本当に王様の食べる料理という感じのゴージャスさなのよ!
ということで、魅力の半分も伝わらんが、ぜひ行ってたべて下さい。
それと、この会場で驚きの商品に出会った!それは次のエントリで。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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