2013年5月15日 from
ジンギスカンが美味しい店は多々あるけど、生ラムでわしわし食べるならここ「さっぽろジンギスカン」が一番だ。仕入れたラムをとにかく早く出すことを重視しているので、肉の劣化の少ない、フレッシュで心地よい食感と風味の肉にありつくことが出来る。その分、匂いがブンブン充満するようなクセの強い肉が好みなら、物足りないと思うかもしれない。クリアな羊の味わいを求める人には絶対のお薦め店だ。
この店、見つけるのがけっこう難しい。というのは、松田つり具店という店の二階にあって、はためからはわからないのだ。だって、角度を変えたらこんな外観だからね。
わかんないっしょ!?だからタクシーの運転手さんとかに「さっぽろジンギスカン」と言ってもわからなくて、ススキノのローソンの横にある釣り具屋さん」と言った方がわかりやすいくらいだ(笑)
まあ、開店時間の17時になると電気がつくのでわかるでしょう。階段で開店を待つ人もいるので早めにいこう。そうじゃないと肉やキムチなど旨いのがなくなっちゃう。売り切りゴメンで、9時にはだいたい閉まりかけてしまう。
僕は入店と同時に酒よりも先にねこまんままたはキムチご飯を頼む。メシと喰うのが旨い肉なのです。すると七輪にジンギスカン鍋と特製のタレが出てくる。肉は何人前なのかを注文するだけ。
すると、店のお姉さんが手際よく、というかすさまじい早さでタマネギ、ニラ、そして羊の脂を鍋のてっぺんに配置する。そして「脂はここに置いといてくださいネ」と言われる。上から脂タレール方式ですな。
あとは肉が皿に入って出てくるので、焼くべし!タマネギは火が通るのに時間がちょっとかかるから、最初の皿はニラをつまみつつ肉をひたすら食う。
肉は赤みの強いものと白身(つまり脂の入った部分)が交互に出てくるので、最低でも一回は追加を頼んだ方がいいよ。
親父さんいわく「赤身はさっと焼けたら食べて、白身は脂だからよく焼いて食べて!」とのこと。
ちなみにこの親父さん、羊を店内でさばく。これをやる店が、意外なことに札幌にはほとんど無いそうだ。
「うちにはなーんも秘密ないよ。タレの作り方だって書いて貼ってあるもん。真似できるよ。けど、この味を出せるかって言うと、難しいだろうなぁ~」
ねこまんまも旨いが、はやめにいくとあるキムチご飯で食うのが俺の好みだ。
そんで最後、羊の脂が浮いたタレに、ポットに入ったジャスミンティーを注いで、スープにして召し上がれ。
この店は、ホクレン時代の寺尾さんに教えていただいた。以来、生ラムジンギスカンはここがベストだと思っている。親父さん、フライデー連載の取材を受けてくれてありがとうございました!
はやくまた食いに行きたい、、、
■さっぽろジンギスカン
北海道札幌市中央区南五条西6-4-1
011-512-2940
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
本サイトの著作権はやまけんが保持します。出版物・放送等に掲載される場合はご連絡を下さい。トラックバックはご自由に。