2013年5月 6日 from 出張
さあてと、主役登場であります。この方、お名前を始めて伺った時はぜぇったいに芸名だろ?と思った。だってね、「青野摩周」 あおのマシュー さんですよ!カッコイイ!
シェフとの出会いは、一昨年に電撃開催した「4人のシェフを高知に連れてって土佐あかうしを料理してもらうツアー」の時だ。
■4人のシェフが高知で土佐あかうしを料理した、、、家畜市場のセリ見学の後、シェフ達は高知食材とこうやって向き合ったのだ!
この時の舞台となった公民館の調理室に、オオッと驚くような本格的な業務用の道具類や調味料類が並んでいた。じつは青野シェフがご厚意でもってきてくれていたのだ。
青野シェフは高知の夜の世界(笑)ではとにかく「ジェノベーゼが旨い」ということで有名だというのは僕もきいていた。ていうか、夜に「菜とな」ででさんざん飲み食いした後、「ちょっとカクテルでも呑みませんか」と言われて、カクテルはのまねぇなと思って断ってホテルに帰ったら、翌日「カクテルじゃなくてジェノベーゼが美味しかったです!」などと部下に言われて、まじかよおい、それなら食いにいったのに!という悔しい思いをしたのだ。俺は酒はそんなに呑まないが、メシは何軒でもハシゴする人間なの!
それがようやく食える!
■バッフォーネ http://www.baffone.com/hpgen/baffoneindex.html
高知の繁華街である帯屋町の一角、そこだけなんだかイタリアンな雰囲気だ!
しかも店内、女性率高し。素敵空間です。よっぱらい野郎軍団が来る店じゃないな、ゴメン。
お薦めのセセリ肉串も、焼き鳥屋さんの風情ではありません。
温野菜サラダにはチーズドレッシングが。はい、美味しゅうございます。
この辺から本格的に気合いが!初めてのイタリアンでは、メニューにあれば必ず御願いするのが、あたりまえのボローニャ。ラグー食べればその店の哲学がわかる、、、なんて、全然わかりませんけども、やっぱりラグー食うとそのシェフのやり方とかなんとなく透けて見えるし、好みかどうかの判断が出来る。
青野シェフのラグー、質実剛健ストレートパンチで美味しいです。乾麺向きですね。キノコと合わせてくれたのも旨いけど、次回はキノコなしラグーのみリングィーネに汁吸わせまくり染み染みで食べたいですね!
さて、本日最後の〆が出ました。
ああ、これが噂の、、、ジェノベーゼ!
これがまた、実に爽快なジェノベーゼ。濃厚とか重いとかそういうのが一切無し、新鮮なバジルと質のいいオイルで、軽やかだ。市販されてるジェノベーゼの瓶詰ソースって、オイルが酸化してるのが多くて、しかもその酸化もオリーブオイルだけじゃなくて、松の実に含有されてた油分までもが変化しちゃってるのか、ズルーっと重さを感じるのが多い。
だから、僕はこの軽やかな味わいのジェノベーゼに出合うと嬉しくなる。
「このバジルはね、高知の生産者さんに御願いしてつくってもらってるんです」
おお、、、この時期(3月)でもバジルが出てくるのね、さすがは高知。ハウスの促成栽培だろうけど、夏場の露地物になったらもっと強烈に香るのだろう。いまから愉しみダ。ていうか、明日から9日までそういえば俺、高知だわ。青野さん、また寄るかもしれません。
〆にするはずだったんだけど、なぜか土佐あかうし。やっぱりねぇ、あれば食べちゃうよね。ソースは確かマッシュルームをベースにしたものだっただろうか、、、 すみません沈没寸前で失念しました。
どこの俳優か!?と思うくらいに男前の青野シェフ。ていうか、ギタリストの渡辺香津美に似てないすか? Google画像検索してみた(笑)
ということで、高知の夜の〆はバッフォーネのジェノベーゼで!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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