2013年5月 1日 from トルコ Republic of Turkey
さてこのトルコ編、半年以上かかってようやく20編となりましたが、まだまだ終わりません、、、ようやく折り返し地点というところかな?そんなだけど、実は今月後半にまたイスタンブールに一週間行ってきます。
そんでもう一つ告知。トルコからまた二人のシェフがやってきます!5月後半から汐留ロイヤルパークでトルコ料理フェアをやることになりそう。今回はそれ以外に、もし実現可能であれば、阿佐ヶ谷イズミルにて「トルコ料理の夕べ」をやろうかと。決まったら詳細ここにアップしますね。
さてそのトルコからやってくるシェフの一人は、イズミール編で登場したイスマイル。もうひとりが、このエントリで紹介する宮廷ヒディブ・カスルの料理番であるNECAT ÇUHADAR(読み方わからない!ネジャット・チュハダーさんだったかなぁ)である!
イスタンブールでの朝、ホテルからの眺め。この眺望だけでもいくつかの宮殿的な建築物が見える。イスタンブールは歴史好きな人が虜になってしまうであろう古都でもあるのだ。
起きて下に行ったらすぐに移動(笑)
朝ご飯はお城に食べに行くという。車で30分ほどいくと、国立公園みたいな場所に出る。
この公園の中に、朝ご飯を食べるためだけにここに来てもイイ!と思うほどに素晴らしい場所がある。それがヒディブ・カスルという建築物だ。
どーですかこの荘厳な建物!
僕もだけど、青木カメラマンとエリフが「おおおおおおおおおおおおお~!」と雄叫びを上げていた。
「僕、建築やアンティーク大好きなんですけど、ここは夢のような場所ですよ、、、」
そう言ってシャッターを切りまくる。うん、たしかに古い建築好きならこのヒディブ・カスリで半日、いや一日は過ごせるだろうな。
僕は申し訳ないことにこの建物のバックグラウンドをまったく識りません。大使館から「やまけんさん、あれはね」と教えてもらったらまたここに書き足しますが(笑)
で、こうした歴史的建造物が、近年一般の市民に公開され、入れるようになっている。先日のエントリに挙げたサルキョシュクもそうだ。そこで腕を振るうシェフは、トルコのシェフ協会から派遣されている。このヒディブカスリの総料理長が、ネジャットさんなのだ!
立派な体格、温厚でとても親切な性格。彼と話していてすぐに僕もエリフも青木君も、彼の誠実な人柄に惹かれてしまった!
このヒディブカスリの室内とテラスがレストランスペースになっている。朝の9時から11時まではブレックファストタイム。その後は夜の11時まで、アラカルトレストランになっているそうだ。
この朝ご飯が、、、帰国した後もずーーーーーーーーーーっと僕らの記憶に残り続ける最高の時間であった!
トルコの朝食にかならず並ぶのがキュウリとトマト、オリーブの実、そしてチーズ!
いろんなチーズが並ぶのだけども、どれもコクと羊&山羊の香りがして、極めつけに旨い!青木君は「僕、初めてトルコのチーズ食べましたけど、どこで食べたのよりも美味しいです!」とぼっくりしていた。ちなみに青木君は世界を股に掛けるバックパッカーでもある。その彼が言うのだから相当だろう。
さまざまなエキメッキ(パン)につけるためのハチミツ! こいつがまた最高に美味しいのだが、日本には一切輸入されていない、ヨーグルトの湯葉のような「カイマック」といっしょにエキメッキに載せていただく。
これがもう、天国にいるんじゃないか!?とボーッとなってしまうような味なのだ!いや、オーバーな表現じゃないってことは、食べた人にはわかってもらえると思う。
とにかく食材の美味しさがハンパじゃない!
高貴な場所ではなぜか猫ちゃんもマダムっぽい(笑)
出ましたトルコが誇る、めくるめく美味しさのパンたちよ!
「あ、ぜひ食べて欲しいのがあるんだ」といってもってきたのが、下の写真奥の、薄く焼いたピタパンのようなもの。
あれれ、よくみると薄い生地でなにか挟んでるよ、、、
なんと、チーズです!
エリフもうっとりしちゃうお味。この中のチーズは実に上品な味わいだ。100種以上あるチーズのなかから、素材に合わせて選んでいるのですな。
そんで、僕がとても気に入ってしまったのがこれ。
トマトソースに見えるだろうけど、スクランブルしたたまごと一緒になっている。トマトの卵とじといった感じの料理だ。
これをパンに載せていただくのがあんまりにも旨くて、僕はこの鍋を一杯おかわりした。これ日本でもやろうよ!
食中にはプレーンなチャイをいただいてもいいが、フレッシュミックスジュースもお薦めだ。すべて本当の果実を搾った味。マンダリンがはいっているせいかとても濃い美味しさ。
粉ものは本当にとめどなく出てくる。これは断層を観ればわかるとおり、パイ生地を何層にも重ねて焼いたもの、油脂のたっぷり入ったリッチな味わいだ。
いやもう、こんな食卓最高!いまでも夢に出てきちゃうくらいだ。
エリフ、ここぞとばかりにシェフにいろんなレシピを聴きまくる。驚いたことに「いいよ!」とシェフはメモまでして教えてくれるのだ。
やっぱりトルコの人は優しい、、、
おそらくこのヒディブカスリ、中の見学には正式に申込みなどしないといけないんだろうけど、僕らは隅から隅までみせてもらった。
そして圧巻は、城の屋上、それも時計台のような一番高い展望台まで登らせてもらったこと!
こんなですよ、、、
いやー もう最高!言うこと無し。
イスタンブールに来たら、いちどはここで朝ご飯を食べることをお薦めしたい。わたくしのストロングリーリコメンドでございます。きっと王侯気分になれるはず。
ただし、テラス席のまわりにいるのはやっぱりちょっと有閑マダムチックな方々。ぜひあるていどドレスアップした感じで行ってみて下さいませ。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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