2013年2月12日 from トルコ Republic of Turkey
さて、トルコはイズミルのカルシヤカ市での二日目(まだ!二日目)、ほんっとに腹が減ってない状態だけども、昼飯。このまえのネジェさんのKAYAホテルは「インタビュー」であって食事ではないので(笑)ここが昼ご飯です。
一行が進むのは、湾岸エリアの商業施設とヨットハーバーが並列されている地域だ。
む、てことはヨットを所有するリッチな人達が集う場? そんな感じらしく、お洒落な店が並んでいる。なんというか天王洲アイルみたいな感じ。
その一番奥に位置するのがシーフードレストラン「Sipari」だ。
そういえばシーフードのたぐいは、昨日の夜(一日目の夜ね)も食べたけれども、クリームで煮たりパイで包んだりというのが多く、ストレートに魚や甲殻類を焼いて、というのはあまり出てこなかった。ココでもそうなんだろうか?と思いながら店内はこんな感じ!
このあんちゃんが持ってる糸で、立派な鯛のくちがクンッと動いてます。ディスプレイ中ですな。
日本でもよく見られる魚が多いけれども、なんか表情が違うと感じるのは僕だけだろうか?
この店の支配人であるMEHMET ONENさんが挨拶に来てくれる。この店のシェフはONENさんの弟ということで、兄弟がメインでやっているのだそうだ。
さてまずは前菜、巨大なワゴンサービスでどんと出てきた!
ここからすきなのを指さしてね方式である。そりゃ、右から左まで全部くれよというかんじ。
なんかこれ、シチリアに行った時のオステリアのショーケースに似てる。けど、食べてみたら中身は全然違っていたのである。
前菜が盛りつけされている間にお野菜たちをば。
それにしても、このトルコ編をみているひとたちから驚嘆の声が上がるのが、「トルコって野菜をたくさんたべるのね~!」というものだ。そう、トルコ料理は野菜を美味しく食べるじつに素晴らしい体系を有しているのだ。
これらの野菜の中で、僕がおやっと思ったのはキュウリだ。
これを見てなにか気づきませんか?
そう、イボがないのだ! イボ無しキュウリがポンと出てくる。日本で言えばフリーダムという品種がイボ無しで、サンドイッチ向けなどによく使われているのだが、トルコでこれは驚いた。他のキュウリも同じなんだろうか、きちんと観ておけば良かった、、、
さてまず最初に出てきたのが、これ。
野菜ではない。海藻である!
この卓に着く前に、「ここでは美味しい海藻があって、トルコ人はみなこれがすき」と言われていたのだ。見たところ、緑の強いひじきのようなかんじか?と思ったが、さにあらず。これの処理する前の実物がこちらだ。
なんじゃこりゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーでしょ? これ、すでに剥いたというかはがした状態。下の根っこのようにむき出しになってる部分は、すでに緑色の可食部をはがしたあとなのだ。
こんなふうにとれるんだそうです。これ、日本にある!? お味はとってもよい。あまり磯臭さが無くて、本当に言われなければ野菜か?と思ってしまう。写真を観てわかるとおりオリーブオイルでおひたしにしました、という感じなので、磯臭さが緩和されているのだろうか。
おつぎはこれまたトルコ独特の野菜。
観てわかるとおりこれはアブラナ科野菜だね。キャベツと同じ仲間だが、ほろ苦さと香りがあって、凝縮された感じで美味しい。味付けはあまり先の海藻と変わらない。
ピクルス! こちらの人達はやっぱりピクルスをよくカリポリと囓る。
さてお次、これは旨かった!
白身魚のマリネだ。みておわかりのとおり、どの料理にもオリーブオイルがどっちゃつ使われている。けれども、鈍重な感じはほとんどない。スッキリ美味しいです。
これがまた、トルコ独特の野菜なんだけど、よくわからなかった。セロリアックみたいなもんだとおもうけれども、香りは違う。やあ、次回は本当にすこしだけでもトルコ語を学んでいきたいと思う。
さて、シーフードの始まりだ! まずはタコ。
スパイス・オイルでグリルされたこのタコ、柔らかくて味もしっかりついていて、美味しい!
だんだんと技の入った料理になっていきます。これ、何がどう使われてるかよくわからなかったのだけれども、かかっているアイオリソースがじゅくじゅくに熱くて美味しい。
この日は寒かったので、こんなふうな熱い料理が助かる。と思ってたら、次はもっとぐらぐら!
うはーお!
ふつふつふつと煮え立っているので、ウェイターさんが各自にサーブ。
煮えたぎるクリーム!そしてやっぱりここでも、緑の葉に包んだ魚。これ、トルコの一般的なスタイルらしい。
中につつまれているのはやはりカニ肉。甲殻類をこんなふうにたべさせるのが、パターンとしてあるらしい。
この日は曇り~雨だったんだけど、窓からは陽が差したりと安定しない天気。
でも店内は快適だ。そして料理はどかどかと運ばれてくる!
これは旨かった!トマト煮込みかとおもったらさにあらず、チーズとクリーム?いやちがった、ヨーグルトである!そして先に出てきた名前のわからない根菜が使われているのだ。
ヨーグルトの酸味とさっぱりしたコクが効いて、白身魚の旨みととさきの根菜の食感を楽しめる。やっぱり、イズミルの海鮮料理は乳製品といっしょに煮込むものの登場回数がやたらと多い。そういう味付けのお国柄なんだね。
そして最後の海鮮料理、すっげー貝のお皿に盛られてきました。
これ、魚なんですよ。
スライスされて乗っているのはアーモンド。甘い、コアントロを溶かしたような濃厚なクリームソース、オレンジの風味がついていて、美味しい、けどこのタイミングだとみななかなか食べきれない! いやもうさすがに僕でも満腹ですわい。
シェフである弟さんも出てきて、いろいろと意見交換。彼が造りだしたスペシャルデザートは、野菜のオブジェのようなデザート!
かぼちゃの、あまーい甘いコンポート。これを、なんとゴマのペースト(芝麻醤みたいなの)でたべる。美味。
なぜか柿!
そして野菜チップス。
いや、一同満腹です。このSipariの料理は、すべてメリハリがきいていて、素材の美味しさを引き出す料理がしっかりしている。じつに美味しかった!
■Sipari
http://sipari.com.tr/default.aspx
カルシヤカにきたら、ここはお薦めです。デートにどうぞ!でも腹を空かせていくようにね!
Teşekkür ederim Mehmet & İbrahim Önen!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
本サイトの著作権はやまけんが保持します。出版物・放送等に掲載される場合はご連絡を下さい。トラックバックはご自由に。