ワンナイト・イン松山、久々に出会った悶絶級の寿司屋、名は明かせない!そしてココロの鶏焼き屋「とり泉」に「カフェ・カバレ」、なぜかいきなり高知の地域デザイナー迫田さんとの再会と、夜の彷徨は続いたのであった!

2012年6月12日 from 出張

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■ニコンD800 タムロン90mmF2.8マクロ

愛媛二泊の最初、松山の夜はかるぅ~く済ませようと、野崎に旨い寿司屋に連れて行けと頼んでおいたのだ。でも結局ぜんっぜん軽くはならなかったのだ! 寿司→焼鳥→肉&カレーというフルコース。でもこれ、もしかすると松山最強コースと言えるかもしれない。

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この寿司屋さんの名前は残念ながら明かせない。全日空ホテルの近く、大街道から一本だけ横にそれた通りに面している店ということだけにしておく。

イサキとタチウオ、アジという、よくある刺身盛り。しかし、すべて愛媛の近海もの。そしてその変哲のない三点盛りの豊かな旨さに、本気で悶絶してしまった!

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イサキのブリッブリ感の中に、ほのかに旨味成分が発生しているのがわかる!

「関西ではとにかく魚をねかさないで出す店が多いけど、ここはな、活け魚をそのまま使うんやなしに、新しい中でも数時間程度ねかせて、ブリブリ感と旨味を両立させてる店なんや」

とのざけんが言うように、ここの魚の見極めは素晴らしい!それとこのイサキの身肉の香りのすばらしさ。

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タチウオがですねぇ、またすさまじく分厚いのですよ。ネタケースの眼の前の位置に並べられたタチウオ、ものすんごく立派なので旨そうだと言ったら、ちょうど旬だそうだ。

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皮目を軽く炙っているせいか、表面はフワりとした食感、軽く皮の下の脂が香り、そして身肉の中心部はシコッと言う食感、けれどもイサキなどとは違って、モロリととろけていく。タチウオは関東ではそれほど食べられないが、愛媛出身の母はいつも塩焼きにして僕らに食べさせていた。魚屋で買おうとすると、店員のおばちゃんが「奥さん、これどうやって食べるの?」と訊いてきたそうだ。

この辺で、野崎にこの店を教えてくれた張本人というN神さんが登場。この方も顔出しNGである。行政関係の仕事をされているが、料理好き、仕掛け好き、料理屋巡りも大好きとあって、愛媛県内では有名人らしい。この日も隣にいたお客さんが実はFacebookつながりで大いに盛り上がっていた。

さてお寿司へ。

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イサキは先ほどと違って昆布締め。もんのすごく昆布の旨味が浸透している。さきのブリブリ感は薄れ、今度は身肉が歯にシットリと吸い付いてくるような食感。いと旨し!

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キュイッキュイッと心地よい弾力のするめいかをはさんで、赤ウニ。

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愛媛の人が夏に好んで食べるのがこの赤ウニだという。これが、、、もうたまらん。凝縮感の強いバタークリームのごとき風味。ほんの小粒な握りなのに、存在感があまりに大きい。

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これも愛媛のいわがき。島根県隠岐の島の海士町で食べたいわがき「春香」は端麗な香りだったが、こちらはやはり太平洋側に位置するからか、口に入れたとたんにドダーンと爆裂し、口中の四方八方に香り爆弾が炸裂するような派手な印象だ。

そして、僕が愛媛県で最も愛する食材、アナゴ。

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もう、言うことはない、、、その豊かな香り、トロリとのった脂、ツメの美味しさ。幸せで胸一杯デス。

最後にアジ。

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釣りアジは当たり前、これもイサキ同様、絶妙な活け感とほどよい旨味の溶出。

最高でした、、、

というところで出る時間だ。行って参ります。続きは後ほど、、、