2012年6月27日 from 出張
ブルックリンキッチンのマイクロ熟成庫に感銘を受けてのちに向かったのは、マンハッタンのど真ん中、イタリア観光局が国を挙げて出店したといわれているアンテナショップ「イータリー」だ。
ちなみにここは昨年も視察している。青果や精肉・加工肉、パスタにチーズなど様々なセクションの売り場が展開され、そのそれぞれにテーブルやカウンターがあって料理を出してくれる。昨年と同じように大賑わいの店内。
けれども、昨年来た時にその店内サービスでのあまりの高額なこと、パスタなどの人気料理は行列覚悟であることなどもあって、ここで昼食をとるのはあまり気が進まないのでパス。
昨年きたときに食べられなかった、屋台のチキン・オーバー・ライスを買って公園で食べようじゃないかと、宮崎フーデリーの宮田武虎と共に外に出たのだった。
みつけた! この屋台が、チキン・オーバーライスを売っている店だ。
この屋台けっこういろんなところに展開していて、ヒルトンホテル近くの屋台には行列ができるほどの人気。で、昨年は俺もこいつが食べたくて何度も朝飯どきに屋台に声を掛けるのだが、そのたびに「朝からそんな重いもの出してないよ!」とあきれ顔をされたのであった。でもなぁ、昼と夜はがっちり食べるものが決まっちゃってるんだよ、ということで食えずじまい。ようやくである!
チキン・オーバー・ライスはハラル料理のカテゴリ。長粒米のピラフのうえに、スパイシーチキンを細かく刻んだものとレタスなどをのせた上に、ヨーグルトソースをびだびだに欠けたもの、という感じだ。そうきくだけで旨そうでしょ!?それを武虎が「ほんっとに旨いんすよ!」というものだから、僕もすっかり食い気が強まってしまったのだ。
ということで、チキン・オーバーライスと、あともう一つファラフェルサンドをオーダー。
この屋台、けっこう作るのに時間がかかる。武虎の分もオーダーしておけば佳かったんだが、一人前をけっこう時間かけて造り中。ということで、武虎は20メートル先の屋台で、チキンジャイロ(て読むのかな、ラップサンドのことのようだ)をオーダー。
さて、できあがり!
ファラフェルサンドをぱくつきながら公園に移動。あと10分で集合時間になってしまった!(笑)
ファラフェルは豆を潰して各種スパイスと混ぜたものをコロッケのように揚げたもの、日本でもベジタリアン受けの店などではけっこう出てますな。それにしてもニューヨークスタイル(?)は実にスパイシーで、ファラフェル自体も、そしてかけるソースにも唐辛子が仕込まれていて刺激的。しかしそれにしても旨い! ヨーグルトソースのまろやかな酸味とファラフェル自身の旨味、立ち上るスパイスの香りがイイのである!
そして、見た目はサイテ-なこいつがチキン・オーバーライス(笑)
いやーひどい見た目です。
けどね!
こいつがすんげー旨いのよ!
ピラフはサフランライスときいていたんだけど、そうじゃなくてこれはまさにカレーピラフでしょう!?そいつの上にまたビリビリくるチキンがのってて、ヨーグルトソースにまみれてて、たまにレタスのしゃきしゃき感。
あっこれはあれですよ! 沖縄はキングタコスのタコライスにどことなく似てるんだ! うわーそれじゃあ大好きにきまってるじゃん! と興奮しながら半分くらい食べ進めたところでタイムアップ。あとは夜のおやつに残して持ち帰り。
さあ、次はいよいよドライエージングビーフをてがけている老舗精肉店Loblesの視察だ!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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