NYドライエージングビーフ視察ツアー2012 第一日目は天候不良で到着まで大荒れだったけれども、Wolfgang Steak Houseに入ったとたん、熟成香が鼻腔に入ってきた!

2012年6月23日 from 出張

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今年も、日本ドライエージングビーフ普及協会が開催するニューヨークツアーが本日から開催されている。昨年同様、ほぼリアル生中継な感じでお伝えしていきたい。やっとの思いで溜まり溜まった仕事を片付け、成田空港に向かう。今回のツアー総勢は19人、現地合流の人もいるので、成田から行くのは14人くらいだ。

東京も雨がちな天気だったが、NYもいままさにへんてこな雨期が来ているようで、スコールめいた豪雨があったり37度くらいまで暑くなったりしているらしい。そしてやはり今年の旅は、荒天から始まった。15:10成田発で、時差もふくめ15:00にニューヨークへ着く予定だった。

しかし、、、

「雷雨で風と落雷が激しいため、いったんボストンに降りて燃料を補給し、またJFK空港へ向かいます」

な、なぬぅ~!? ということで最悪、ボストン泊か?と覚悟するも、なんとか着陸。その時点で19時(汗)すさまじく疲れました、、、

実は19時から、ドライエージングビーフ(DAB)を売り物にするWolfgang Steak Houseにて結団式の予定だったのだが、もうその時間だ。ホテルにも寄らず、一路お店へと向かった。

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ヤンキース戦がある週末ということで途中まで大渋滞のなか、マンハッタンに40分程度で到着。

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ウルフガング・ステーキハウス到着だ。ここは、NYスタイルステーキの老舗であるピーター・ルーガーのヘッドウェイターをしていた人が始めた店とのことで、来てみたかったのだ。

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店内に入っただけで、ブワァッとDAB特有の、ナッツのような甘っぽい香りがたちこめているではないか!うーむこれが老舗に染みついた香りか!

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今回この席には、二日目の午前中に店舗視察をさせてもらう高級熟成肉店Lobelesの親子にも来てもらっている。ずいぶん待たせちゃってゴメンナサイ!乾杯です。

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それにしてもやはりNYのレストランは薄暗い。カメラ撮影用の光量はギリギリというところです。D800を投入しているけど、ISO感度は3200でこんな感じ。きついぜ!

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サラダなど軽くつまんですぐさまステーキ。サラダの皿を持って行くウェイターが、パン用の小皿をパンとひっくり返す。なにこの人、なにか手違いでこうなっちゃったの?と思ったが、横のグループのもそうなってる。これはもしや、、、とおもったら、やっぱりこれはわざとであった!

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じゃじゃーん!

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そう、たっぷりとしたたっている肉汁ソースを片側に貯めるために、皿を斜めにしているのだ!

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ウェイター氏、一切れ一切れをこの肉汁オイルに浸してから各人の皿に盛りつける!

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この焼き加減、観ただけでわかる人もいるでしょう。そう、ブラックアンドブルー!タタキ状に、表面だけ超強火のサラマンダーで焼いたものだ。

この状態で薫りをかぐが、熟成香はすこし弱めか、と思う。半分に切って口に運ぶ。内部温度は生とは言わないがそう高くない。普通、生肉状態にちかいほど香りが立つと思っていたが、それほどグワッと立ち上ってはこない。けど、噛んでいるとあのナッツの香りがしみ出してくる!ここの店の味、僕はけっこう好きだ。

そして隣のグループの前には、レアの焼き加減のものが。

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こちらはやや内部まで火が浸透している。どうかなとおもいつつかぶりつくと、温かな肉汁がジュッとしみ出し、熟成の香りも十分にあって美味しい! なんだ、レアの方が旨いじゃん!

その後、ブラックアンドブルーのTボーンの付け根に着いている肉をこそげて食べると、すさまじい熟成香、というか、半分イっちゃってる感じの香りにむせかえりそうになる。やっぱりDABですよ。

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この店の熟成肉は、香りはややひかえめな感じだと僕は思ったが、肉の線維はやわらかく、火が通った部分はジューシーになり、これは実に好みの味。一日目にふさわしい店だったと思う。ただし、プライム等級のアンガスにしては、生の時のかみ応えがゴムっぽい。これはアメリカ産のアンガスの宿命なのかな。だから、少し火が入ったものの方が好きなんだろうな。

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ということで、これから始まります。明日は朝食からヘビーな予定。