いま電話で確認したところ、来週中になるようだけども、北海道は登別で道産小麦で麺作りに取り組んでいる望月製麺所から、おもしろい商品が出る! そのパッケージデザイン、僕の本のカバーデザインを担当してくれた和田さんなのだ!
その商品とはコレ、「ちょっと汁有り担々麺」!
ね、ちょっとインパクトあるパッケージでしょ?
望月製麺所の過去記事はこちら。
■国産小麦の逆襲! 北海道産小麦にこだわることは、製法にこだわることでもあった! 望月製麺所のラーメンを食べてみないか!?
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2009/01/post_1257.html
道産の小麦を使い、そしてそれが一番美味しくなるチューニングを追求している製麺所だ。中華麺にグルテンをたっぷり入れれば、堅くて伸びにくく、棚に置いておいても劣化しにくい商品は作れる。けれどもそれは美味しいものではない!
せっかくの道産小麦の味や香りが立ち上ってくるような麺にするには、グルテンを可能な限り使わず、加水や熟成などの製造技術を磨くしかない。そこに注力してきたのがこの泉田社長だ。
実はこのちょっと汁有り担々麺の試作品は昨年中に送られてきて、食べていた。これがまた激烈なシロモノ。麺と濃縮スープが色気もなく送られてきたが、この濃縮スープがすごい。半分以上が真っ赤なラー油で、あとはなんだか褐色で粘性の高いものがビニールに入っている。お湯で溶いてもなかなか溶けない。
「ぜったいに、すすり混まないでください。むせますから」
といわれていたんだけど、そんなこと言われたらますますのこと、すすりたくなるでしょ?
で、すすり混んだら、一発で気管にラー油の辛み成分がピチャッといっちゃって、激烈にむせかえりました! こいつぁ 要注意!
でもね、旨いんだ。
本当のことを言うとぼくは、芝麻醤たっぷりのゴマ風味担々麺を美味しいと想ったことが、ほとんど無い。ゴマペーストってすごく濃度が高くて、あるいみ鈍重な風味だと想う。それを溶かしたスープで中華麺を食べたって、旨くも何ともないじゃん。好きな人にはゴメンナサイだけど、これがホンネだ。
一方で、汁無し担々麺は大好きだ。山椒大好きだからね。シャープな味わいにしてくれているとありがたい。
で、この「ちょっと汁有り」の汁は、芝麻醤はあまり感じないというか、ほぼ感じない。ラー油と、なんだか正体不明の旨味を湛えたたれがベースになっている。
で、この特徴的なパッケージのデザインをしたのが、和田 明人さんだ。このブログ右サイドバーの、amazonコーナーに並ぶ僕の著書の中で、「実践農産物トレーサビリティ」の一巻、二巻は彼が手がけてくれたデザインなのです。ちなみに、あの大阪の名店「インデアンカレー」のWebのシンプルきわまりないデザインも、この和田さんの手によるものだ。
さて、この担々麺、一食入りという割り切った仕様。けど、生ですよ生。
なかには中華麺とたれがあるのだけど、、、このたれが凶悪!
ご覧の通りで、内容物のほとんどがラー油なのであります。ひええええ
麺はもちろん北海道産、というか十勝産を種とした配合。
正直、この麺をゆであげて醤油かけて食うだけで十分に旨い!
作り方は簡単、麺を茹でてスープを溶き、合わせるだけ。なんと冷やしタイプも推奨されているようだ。
さて、我が家でもさっそく試作だ。
ラー油を溶いてみるが、試作品段階よりも溶きやすくなっている。実はこの粘性の高いたれ部分には、秘密の素材が使われている。望月製麺所は可能な限り化学調味料を使わない方針なのだが、今回はどうしても伸びを出すために少しだけ使っている。ただ、それはごく微量。メインの旨味を出すための、中国ではよく使われている醗酵食材があるのだが、、、
それを日本のとある食材で代替したのだ。うん、よくできてる!
さあそして我が家では、昨日のエントリにもかいた、山形県から届いたコゴミをサッと茹でて、山のように盛ったネギの上にどさっと置いたのでありました。
強いたれの風味に、コゴミが個性を失っちゃうんじゃないの?と思うところだけども、そんなことはない!コゴミのしっかりした食感に風味は活きてるぜ!
そして、スペシャルな麺の風味、、、
おっ! なんか、試作段階よりむせかえり度が浅い! しばらくたれを寝かせているからか、カドがとれてきたような気がする。けど、辛い!もし辛い物好きでむせかえりたい人は、たれを溶く湯の量を少なめにするといいと思う。おすすめしないけどね(笑)
ということで、望月製麺所の楽天ショップなどでも、今週の後半か来週には販売開始するそうなので、試してみてくださいな。ちなみに、同社のここんところのおすすめは、道産小麦の生・冷や麦。ラーサラ三郎ももちろん相変わらず旨いし、あとはカレーラーメンが意外(?)にイケル(笑)
ぜひお試しあれ。
■望月製麺所のWeb http://www.mochizuki-seimen.com/
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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