2012年5月10日 from 出張
はい、久しぶりの宮崎です。市役所にて仕事の打ち合わせをしていますが、、、郷土食の話をしていて、聞き慣れぬ言葉がちらほら。それが「ジャリパン」。
なんですかそれ? ときくと、クスクス笑いながら
「この辺の高校とかの食堂で売ってる菓子パンなんですけどね、クリームにグラニュー糖の粒がそのまんま入ってて、ジャリジャリした食感なんですよ。それで「ジャリパン」。」
へええ、と言ってたら、その場で女子職員さんが買いに行ってくれた。なんと市役所の売店にも卸されているらしい。 「11時頃入荷だから、サッと行って!」 という指示をしていたのだろう。届いたのが上記の写真!
なんと! これは岩手県盛岡市のソウルフードである「福田パン」を想起させる!いろんな種類があって、今日はノーマルタイプにチョコ、イチゴ、それになんとラムレーズンというフレーバー。
これがノーマルタイプです。ミカエル堂という地元のパンメーカーが開発し、もう30年以上前から販売しているらしい。だからジャリパンはもうすでに一般名詞となっていて、他のパン屋さんもジャリパンという名称で商品を販売しているそうだ。でもやっぱりこの辺でジャリパンの元祖といえば、このミカエル堂だそうだ。
わりと直径は太くない。一口で軽くほおばれる太さに、バタークリームがかなりびっしりと入っている。驚いたことに、端っこの方にも綺麗にクリームが塗られているので、しっかりと味わうことができる。
さて口に入れてみると、、、
「ジャリッ」 と来た! たしかにジャリジャリするぜ! しかも、思ったよりも細やかに、至る所でジャリジャリジャリジャリジャリジャリジャリジャリという食感がするので、飽きない! バタークリーム自体はすっきりとした甘さ。だから全体的にはおとなしい味のクリームパンなんだけど、このジャリジャリが唯一最大のアクセントになっているのだ。
ジャリジャリはグラニュー糖の粒だそうだが、たしかに砂糖をぶち込みまくり系のお菓子はジャリジャリと砂糖の粒子が残っているような食感を感じることがある。けど、ここまで確信犯的にジャリ感を残したパンを、僕は識らない。
こちらはチョコクリーム。他のフレーバーもすべてジャリジャリする! 個人的に役場の担当者さんがお勧めだというラムレーズンが、確かに旨かった!わりと洋酒の香り強め。
いや~、本当に、世の中にはおもしろい食べ物が一杯あります。打ち合わせ後、市役所の売店に行ってみたが、すでにジャリパンは全種類売り切れ。こんど、ミカエル堂が出しているジャリパンを全て食べてみたい。そして、すべてのメーカーのジャリパンを並べて、食べ比べしてみたいと本気で思ったのである。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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