2012年4月26日 from 出張
はぁ~っと一息ついてます。
北大周辺には学生向けの食堂がわんさとあるのだけれども、そういうの大好き!と思っていたけれども、40を超えた今となっては、「もうちっと旨いものが食べたい」などと思ってしまうことに衝撃。量的には学生向けも全然苦ではないのだけども、、、
で、本日は某ホクレンの北沢さんご推薦の「バングラデシュカレー」を食べにいくことにした。とはいっても、バングラデシュ料理専門店ではありません。
北大の生協脇の出口からすぐ道を渡ったところにある、北海道クリスチャンセンター。YWCAの会館です。この一階カフェに、そのバングラデシュカレーがある。この喫茶店、いぜんもふと入ってコーヒーを飲んだことがあるのだけど、このセンターに関わりのあるクリスチャンの方々が交代でシフトに入っているのか、実に非商業的でやわらかなふんいき。プロテスタントのクリスチャンホームに育ったわたくしにはなんとも懐かしい空気なのです。アーメン。
北沢氏は以前、このエントリで岩見沢の小麦探訪につきあってくれた人だ。嫁さんは僕の高校時代の後輩。現在は大豆とナタネとハッカを担当。
この大豆は、、、えーとなんだっけ、トヨムスメだっけか? 実に大粒の煮豆用品種だ。
水に戻すと3倍くらいにでかくなり、糖度も高くて美味しい品種だそうだ。いただきました~
この北沢氏の担当するハッカの話がまたおもしろい。現在、日本で商業用にハッカを栽培しているのは北海道だけ。いくつかの農協がてがけたハッカを農閑期に蒸留し、香油(オイル)にする。それを販売するのだが、1キロで1万円程度で販売もしているらしい。通常は20CCくらいの小さなスプレーで1500円とかするらしいので、かなりお得。冷汗作用があるらしいし、メントールのすっとした香りもあるから、汗かき小僧のおいらには夏の必需品になるかもしれぬ。買おう買おう。
さて、この店の名物バングラデシュカレー、こんなプレゼンテーションでなんと500円!
ご飯は赤米が入っていてもっちりした感じ。
カレールーには鶏肉がゴロゴロ。カレー粉ではない、ちゃんとしたスパイスの香り。辛みはさほどない、と思ったが後でジワッと汗が滲んでくる感じ。とがった個性はないが、実に上品でかつ丁寧につくりましたという、好感の持てるカレーだ。
なんでも、YWCA会員のバングラデシュの方からレシピを教わったものだそうだ。素晴らしい!メニューにはベジタリアン用にか、鶏肉の代わりに大豆タンパクを用いたものもある。それともう一つが、トマトを使ったカレーだ。
こちらはトマトの酸味でマイルドな味わい。シイタケなども入っている。
なんにせよ、500円でこの味はなんとも素晴らしい。幼少~高校までしかキリスト教会に毎週通ってない僕(洗礼は受けなかったし、今も無宗教だ)だけど、それでも多くのクリスチャンは善意の人だった。その精神が体現されているようなカレーだ。また食べに行こうと思う。
さーて、研究に戻るぞ。
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
本サイトの著作権はやまけんが保持します。出版物・放送等に掲載される場合はご連絡を下さい。トラックバックはご自由に。