ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。おかげさまで無事、イベントを終えることが出来ました。
恵比寿ガーデンプレイスへ向かう駅構内の通路には、たまごポスターがずんずんとつり下がっていた。
今回のイベントでは、なんといってもトキワ養鶏の石澤さんを迎えることが出来たのが嬉しい。
石澤さんが強調していたこと。
「卵はコレステロールが高いからダメ、といまでも信じている方が多いですが、これはズーッと昔、うさぎに卵を食べさせて実験したデータで言われているものです。うさぎは草食動物なので、この実験にはちょっと疑問があります。人体で卵を一日三個以上食べても、コレステロールが上がるという明確な実験結果はでていないはずです」
たしかに、コレステロール値の高いものを食べても、それでコレステロールが上がるという因果関係には成らない可能性が高い。コラーゲンといわれるものを食べたところで、それが消化されて後、人体のコラーゲンに変わる確証がないことと似ているように思える。
その他、卵にまつわる誤謬や迷信にメスを入れ、本当の卵とは、という話をしてくれた。30分は短かったな。本当は1時間ききたかった。
おつぎは料理研究家の沼口ゆきさんの登場! おうちでできる卵料理をデモンストレーションしていただく。
驚いたのは、家庭用の小さなIHヒーターで、スフレなんぞを作ってしまったことだ!
ジャーーーーーン!
こんなの出来ちゃう! 実はこいつをあとで一口いただいたんだけど、ふわふわ絶品!
そして、これも卵料理、のアイヨリソース。
こいつが、きわめつけに美味しいのでこれまたビックリ!ニンニク風味が最高。家でもやろうっと。
皿に載っている卵の黄身の色が実に淡いのに気づかれるだろう。もちろんこれは、トキワ養鶏の「こめたま」。
コゴミと厚揚げのチャンプルーも、卵でふわっととじます。
いや、沼口先生、素敵な方でした。
終了後、しばし石澤さんと歓談。
「餌用のトウモロコシはまた価格が上がってきています。日本は、畜産の飼料にできる米を作ることができるのに、減反しろ、生産調整とまだ言っている。もうそろそろ、米を餌にすることを本気でやってかないとダメですよ!」
餌に米と麦とトウモロコシを鶏に与えると、なんと最初に食べるのは米だそうだ。その次に麦を食べ、最後にコーンを食べるという。いま、こめたまは籾付きの飼料用米を7~8割与えている。これによって砂肝は1.5倍程度に大きくなり、腸は逆に短くなるという。そして、鶏がみな健康になっていくのだそうだ。
この日、恵比寿ガーデンプレイスの入り口で開催されていたマルシェにて、こめたま二種を買う。上はケージ飼い、下は平飼いだ。
平飼いの卵3つを割り、塩とだし汁、みりんのみで調味し、焼きました。ごめん、巻いたの俺なので美しくない。けど、この色味を見て欲しい。
グレーカードを使って、きちんと色を合わせてます。つまり、白いのです。そして味わいはしっかりとしていて、不思議に和を感じる味なのです。
このこめたま、一玉100円。高いと思いますか?でも、もともと卵はご馳走だったはず。月に一度はこめたま6玉パックを買ってもいいんじゃないか、と思う。
石澤さん、ありがとうございました!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
本サイトの著作権はやまけんが保持します。出版物・放送等に掲載される場合はご連絡を下さい。トラックバックはご自由に。