2012年2月17日 from
本日18時から、フジテレビ系列の「スーパーニュース」が放映される地域は、ぜひご覧ください。たしか関東だけだったと思うが、僕がいつも書いている宮崎県の食品スーパー「フーデリー」の密着取材が放映される予定だ。今回は社長の武虎のパートナーであるリエちゃんが密着されていたようだが、フーデリーの魅力をあますところなく映像にしてくれていると思う。僕的には、日本で最も楽しい品揃えのスーパーだと思っている。
フーデリーについてはこの過去ログを。
■こんなスーパーがあったのか! 宮崎県が誇ってよい、エシカルに素晴らしき品揃えを誇るスーパー「フーデリー」と宮田武虎君の果てしなき食欲!
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2009/12/post_1429.html
フーデリーは、社長の武虎が、僕に輪をかけた食いしん坊であり、自身が稀代の惣菜開発者であること、そしてリエちゃんはオーガニック大好きな、超女子的細やかな感性で、生産者を励まし商品化を促す存在であること、この二つが相乗効果で店頭を楽しくしていると僕は考える。
例えば先日の宮崎行きで、仕事の合間を縫ってフーデリーへ。武虎とリエちゃんから「白スパサンドとハンバーガーの試食をして欲しい」と頼まれていたのだ。
白スパサンドといえば、このブログで何回も出てきている、北海道は十勝最強のパン屋さんである「満寿屋」のオリジナルサンドだ。マスタードマヨネーズで細切りにしたパスタを和えた具を挟んだ驚くべきクオリティのサンドイッチで、帯広へいくと必ず3~4個買って食べているわけだ。それをブログでみた武虎が、早速似たようなものを作るよう、惣菜部門の開発担当者に指示。で、店頭で販売しているらしかったのだけど、常々僕は言っていたのだ。
「まずは本物を食べてから、つくりなよ!」
「そうですよね!ぜひ連れて行ってください!」
ということで、武虎を帯広に連れて行き、満寿屋の杉山社長と引き合わせたのである。
ここで武虎、初の「ホンモノの白スパサンド」との対面!
「うーーーーん、旨いッスね! マスタードマヨネーズが思ったより効いてます。これは根底から開発しなおさなきゃ、、、」
それにしても満寿屋の杉山社長も懐の広い人である。僕は彼に「宮崎で白スパサンドを、敬意を持って真似してるやつがいるんで、オリジナルを食べさせてやってもらえませんか?」と頼んだのだが、「ぜひぜひおいでください!」と言って、諸手を挙げて迎えてくれたのだ!
その結果できたのがこれだ!
ふうむ、少し全体的なふんわり感に欠けているものの、なかなか見た目は、、、ただ茹でニンジンが入ってないのと、オリジナルでは目立たないハムの細かく切ったのが入っているのがチョット違う。
食べた感じは、だいぶいい感じ!オリジナルと似ているかという点でいえば、マヨネーズの味はかなりイイ線いってる。ただ、具材のバランスがかなり違うので、今のところベツモノだ。まず黒胡椒が強めに入りすぎていて、辛子マヨネーズの風味を浸食してしまっている。ホワイトにするかもっと粒状のものにして、控えめにすべきだろう。あとハムの細かく刻んだのも、もう少し少なめに。それと、パスタが細すぎる!先ほどの満寿屋のオリジナルをみると、もう少し太さがあるのがわかると思う。
けど、白スパサンドをしらない宮崎県民にとってはすっごく新鮮ではないかと思う。
いずれ、満足いくものができたら、満寿屋の杉山社長を宮崎に招待しないとね!
さて、このフーデリーらしさが最も出ている棚が、お茶の棚ではないだろうか。
宮崎はお茶処である。けれどもその生産の多くが、静岡でのブレンド原料として扱われてしまっている。もったいない話だ。宮崎だけで軽く10種以上の茶品種が生産されているのに。
そんな宮崎に、白玄堂というお茶屋さんがある。店主であり日本茶インストラクターの白尾さんは、この個性豊かな宮崎の生産者の畑に足を運び、生産者別、そして品種別の茶を、それぞれの特徴をはっきりと解説しながら販売をしている。フーデリーは茶コーナーに彼の売り場を開設しているのだ。
ここの品揃えは素晴らしい。ふつうお茶は「特上」とか「極上」とか、中身が全くわからない。どんな味なのかがわからない。ただ値段だけが違うという陳列であるのが普通だ。けれどもこのお茶コーナーでは、香りがよいのか、味わいが甘いのか渋いのか濃いのか、そういったことが明確にわかるようになっている。だから、好みと興味に応じで購入できるようになっているのだ。スーパーのお茶担当者は一度、このフーデリーの陳列を見に来るべきだと思う。リーフ(葉)のお茶が売れないのは、茶のせいではなく売り方のせいなのである。と言うことがわかると思う。
ということで、僕も録画予約した。今日の6時、ようやくフーデリーが全国区になる。嬉しいね!
このWebはいわゆるグルメではありません。味や価格だけではない「よい食事」とは何かを追求するためにひたすら食い倒れる記録です。私の嗜好に合う人しか楽しめないと思いますがあしからず。
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